2009年10月25日

悪名幟


悪名 DVD-BOX・第二巻

悪名 DVD-BOX・第二巻

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD




慶様特集その4
『悪名幟』

勝新×田宮二郎の「悪名」シリーズのひとつらしいです。
任侠モノとは違うのかな?
どちらにせよ、お天道様の下を歩けない、
裏稼業に身を置く人々の話。


慶様は賭場の取締り役をやっている人だったのですが
義理人情を大事にする勝新や元締めに反発して
個人的にミヤコ蝶々さん演じる女社長を脅します。

今回は悪玉でしたが、
どちらかというと自分で動いたり、小手先のごまかしをする悪玉
だったので、
やっぱり少しイメージが違ったかな。
もっと、悪の総帥という方が似合うのですが。


しかし最後、勝新と慶様の乱闘シーンはすさまじかったですね。
乱闘というよりも勝新によるリンチに近いのですが、
ぼっこぼっこにされて、
ガスに顔押しつけられたりする慶様…。衝撃です。
勝新だからこそできたのでしょうが。


シリーズものということもあり、ややコミカルなところもありました。
勝新もですが、コミカルな田宮さんというのは魅力いっぱいですね。
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HDL

慶様特集その3
『関東破門状』


任侠モノがそこまで好きでないというのと
石原軍団がそこまで好きでないというのとで
個人的にはそんなに楽しめなかったです。

恐らく、渡さんが主演の「いかにも」といった感じのヤクザ映画が
苦手なんです。
仲間を大事にして戦いを選んで、そのために女を悲しませて、
そして小さくない代償(仲間や女の死)の果てに、悪に勝つ、
最後は夕日または都会の雑踏の中で傷ついた渡さん一人…!
みたいな流れが。
あとサイドストーリーで、
ヤクザの下っ端とその恋人の悲劇みたいなのもあったりするのが…。


慶様は珍しく善玉でした。
あんな良い人の慶様を観るのは初めてで、逆に怖かったです。
ただ慶様は良い人・悪い人に関わらず
いつでも切れ者というか、
腕と頭の両方を持っている人として出てくることが多いですね。

今回も、最終的に慶様は殺されてしまうんですが
その前に、敵の襲来を正座して待ってるんです。
襖開けたら慶様が一人、正座…。
たじろぐ敵。
そしてたった一人で十三人くらい斬ってしまう慶様。
善玉でもやっぱり恐ろしいですね。
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2009年10月18日

大悪党


大悪党 [DVD]

大悪党 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画
  • メディア: DVD




慶様特集その2。
増村保造監督、『大悪党』


ある女学生がヤクザに騙されて身売りされる。
女が助けを求めたのは、ヤクザよりも極悪な
悪徳弁護士だった…

…というストーリーを聞いた上でキャストを見比べると、
女学生は緑魔子として、
ヤクザが田宮二郎さん、弁護士が慶様、というイメージでしたが
実際は田宮さんと慶様の役は逆転していました。
正義とされた権力の中で非道の限りを尽くすというのが
慶様にぴったりのイメージだったのに。



緑魔子はほんとにほんとに可愛い。
イメージからしてただの純情な女学生では無いので、
もともとの設定は少し食い違っている様にも感じましたが
慶様が「上玉」と観るには
やはり魔子さんくらいじゃないといけないのでしょうね。
演技とはいえ慶様にネクタイで打ちつけられたり、
腰を蹴り飛ばされたりするのに耐えられるのも
魔子さんくらいなのでしょうね。
逆に慶様の首をネクタイで絞めて殺してしまうのも
やっぱり魔子さんだからこそできたのでしょうね。

あと、写真や映画フィルムにしたときの魅力というのも
すさまじいものがあります。
増村監督とも合っている気がする。
緑魔子ファンは必見です。


田宮さんは思ってたよりも
"悪党"という感じではありませんでした。ラストが特に。
もちろん善人ではないし、優しいとまでも言えないのですが
映画で出てきたヤクザよりも弁護士よりも、
もっとずっと悪党の姿を観たことがあるので。慶様で…。


慶様は…
もっと悪党です。本当は。
慶様がボーリング場にいるという時点で逃げ出したくなります。
声かけられて一緒にボーリングなんてありえません。
その後一緒に飲みになんて絶対行きません。
捕まったら最後、逃げ出すこと・生き延びることの希望は失います。
だって慶様なので…。

田宮さん指示・緑魔子供述内で
慶様がヤクザの「親分」にへつらうシーンがあるのですが
ああいうのも無いですよね…。


ただイメージとは違いましたが、
作品としてはとても面白かったです。
話の流れと撮り方というのかな。
だれかと一緒に観るよりは、
ひとりで観てから、観たことあるひとと「面白かったねー」って言いたい映画です。
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『無理心中 日本の夏』


無理心中 日本の夏 [DVD]

無理心中 日本の夏 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD





ついに始まってしまった慶様特集。
ありそうでなかった慶様特集。
信頼できる映画館で組まれたので、
その分楽しみで恐れおののいた慶様特集。
映画館のある街を歩く度に特大の慶様ポスターに震えあがった慶様特集…。

幕はさすがのセレクトで、大島渚監督作品からあがったのですが、
いやーやっぱり怖かったですね、慶様。
慶様の男臭いところが出てました。恐ろしかったです。
死にたがる短パン姿の慶様…。
死ぬことしか考えていない短パン姿の慶様…。

作品は、渚監督らしく映像にテンポがあって、
台詞には虚無感と、
ぽつり、ぽつりとただ下へ下へ落とされていく万有引力が。
慶様のいでたちと低い声はそんな渚監督作品に合っている気がするんです。
落ちていくけど無くならないで、
低いところで漂ってる。そのうち下から充満していく。


田村正和さんが若すぎて、観終わってからもよくわかりませんでした。
殿山さんは殿山さん。かわいいです。
戸浦さんは… すごいですね、何ですかあのギラギラ感…。


あの白人に皆が何かを叶えたかったのかな。
渚作品らしく、わけわからないけど、
わけわからないなりに何か感じさせます、渚は。
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2009年10月11日

微笑みがえし

「叙情宴」@吉祥寺マンダラ2


黒色すみれさん主催の「叙情宴」。
といっても、黒色すみれさん自体は初でした。
チラシを観て、なんだか気になってはいたのですが。
…と思っていたら、以前坂本さんのライブを観に行ったとき
ライブ会場だった「すみれの天窓」は、
この黒色すみれさんがオーナーしているお店だったのでした。
今回は、るりさんと歌姫楽団が呼ばれているとのことだったのでうきうきに。

アンティークです。
どういうアンティークかというと、
昭和の日本人の少女が持っている、おめめぱっちりのお人形。
廃屋になった洋館。
曲もやっぱりそういう感じでした。
呪いにかけられそうな。


ぜんまい少女箱人形

ぜんまい少女箱人形

  • アーティスト: 高橋佐代子,岡田敬二,鎌田忠良,ゆか,ホッピー神山
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2004/09/22
  • メディア: CD



「ゴスロリ研究会に呼ばれてライブしたりします。
 やっぱりそういう風に見られてるのかな。
 今度ジーパンでも穿いてってやろうかしら。」
…すいません、私もばっちり、坂本さんライブのときの記事に
「ゴチックロリータ風の会場」って書いてます…。
ごめんなさい!


久々のるりさん。メリィさんと一緒!嬉しい!
…が、ここで私の持病「貧血」がひょっこりと顔を出した為
半分ほど、地面にしゃがみこみながら聴くことになってしまいました。
情けなし。
この日のるりさんは、小さい頃からのトラウマだったという
つけまつげを克服して登場。
さらにメリィさんまでもつけまつげを!
「メリィさん、目ぇがおっきぃねぇ〜」とるりさんも笑顔でした。


妄想ルーム

妄想ルーム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2008/08/06
  • メディア: CD





歌姫。はどこで観ても歌姫で嬉しいです。
最近では基本的に舞ちゃんは着物姿でライブをし、
CDのジャケットも昭和歌謡を意識した感じになっていますが
もともとはこういう、少女趣味なところも多く含んでいるところが
あったので、今回のとりあわせは違和感ありませんでした。
ただ、歌姫は最近バンドの色が濃くなってきたので
音では若干違っていたかもしれませんが。
しかし久々に歌姫の音が聴けて嬉しいです。
「Robbin or Johny」もやってくれましたし。


アンコールでは皆でキャンディーズの「微笑みがえし」。
キャンディーズ衣装を身に纏った皆さまで歌って踊ります。
「レアすぎるでしょう!」と舞ちゃんは照れていましたが
さすが美女ぞろいで、会場からは「かわいー!」の声ばかり。
もちろんメリィさんも!
(メリィさん、振付完璧でした…。)
最後は皆で大撮影大会。にぎやかな宴となりました。

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2009年10月10日

手を

「チェコアニメ傑作選」。

『パットとマット/クロスワードパズル』 (ベネシュ)
『樫の葉が落ちるまで』 (ボスピーシロヴァー)
『手』 (トルンカ)
『ライオンと歌』 (ポヤル)
『棺の家』 (シュヴァンクマイエル)
『ぼくらと遊ぼう!おかゆの話』 (ポヤル+シュテェパーネク)


チェコアニメ特集。毎年どこかでやってくれて嬉しい。


さて今回は、シュヴァンクマイエルの大好きな作品や
ポヤルの詩的な、抒情歌的なおとぎ話や
にぎやかな「ぼくらと遊ぼう!」シリーズや
それぞれ充分に楽しめたのですが、
やっぱり特筆すべきは『手』でした。
イジー・トルンカの遺作。


トルンカは『真夏の夜の夢』
を最初に観て、一気にファンになったのですが
作品はあんまり観れていなくて。
『手』の存在も、たしか年明けに観たチェコアニメのドキュメンタリーで知って、
あぁ、観たいなぁ、とぼんやり思っていた程度でした。


けどこの作品は、思っていたよりもはるかにショッキング。
正体不明の「手」によって「手」の彫像を作ることを強いられる男。
何度拒否をしても、「手」は執拗に執拗に男に命じていきます。


言うまでもなく、かなり強い社会風刺をもっている作品。
「手」というと、
手のぬくもり、とか
手と手をあわせて、とか
なんだかあったかいイメージを持ちがちですが
本質的にはいろんなものを含んでいるんですよね。
それは私たちが短絡的に、何か愛らしいものだけを求めて近づく
「チェコアニメ」と同じように。


何かを考えるきっかけになるものは、
それぞれがそれぞれに持っているんだろうけど
私にとっては、
チェコや東欧のアニメに、そのきっかけの種がたくさんある気がします。


イジー・トルンカの世界 vol.1 ― 「手」その他の短編 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
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2009年09月23日

鏡越しの寓話

韓国映画3本目。
『悪い男』
これもキム・ギドク。


悪い男 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
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ギドク映画はいつも容赦がなくて
今回もそうでした。観るにはあまりにショックが大きくて。
不快は不快。でもまっすぐなんですよ、根が。
だからでしょうか、逆に魅かれていってしまうんです。

あとは何だか妙に、寓話的。
キム・ギドクの作品はいつもある種の「ベタ」を感じることがあります。
これはまっすぐさと関係している気がするのですが、
ただその「ベタ」は、よくある日本や韓国の
純愛映画や復讐映画の安っぽいベタとは違くて、
やっぱり全然違う分野にいます。
まるで寓話を、裏側から観ている様な気分になるのはそのせいでしょうか。


あと今回は音楽も映像と、気持ち悪くなるくらい噛み合ってました。
合っている分、脳にはより強い衝撃が与えられるんですがね。
ギドクっぽいなぁ。
ギドクの周りにいるひとはこんな濃度に
どうして耐えきれるのかな。
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2009年09月21日

ブレス


ブレス [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
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実は9月は韓国映画月間でした。3本ですが。
2本目は『ブレス』
キム・ギドクです。


チャン・チェンの色っぽさったら何なんですか!
チャンは台湾の人なので、台詞はなかったですね。
もともと物静かな雰囲気が漂う役者さんだし、
キム・ギドクは映像が前面にきている
(その変わり、台詞がもうちょっとかと思うこともあるんですが。)
ので、観終わってから台詞がなかったことに気がつきました。


この映画を観ると…。
不思議になります。『悲夢』でやりたかったことは、既にここで全部果たされている気がして。
なんで『悲夢』を撮る必要があったのかな、と。
あちらの作品があまり好きでなかったことも含め、
まったくの個人的な感想ですが…。

たた、それだけこっちの作品の完成度は高かったです。
ストーリーはなんだかよくわからなくて難しいし、
解説はできないのですが、それでも作り上げられている感じがしました。
『絶対の愛』での映画引退を撤回してくれてよかった。

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2009年09月13日

総復讐

『復讐者に憐みを』



復讐者に憐れみを デラックス版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD




パク・チャヌク監督の復讐三部作
『オールド・ボーイ』、『親切なクムジャさん』とこれ)、全部観れました。


すごいですね、この監督。
なんて言ったらいいかわからないけれど、
この映像のぐぐい、とした引力はなんでしょうか。
あとむせかえす様な血の臭いを感じます。

病気の姉を持つ耳の聞こえない青年と、
その恋人と、
ふたりが誘拐するこどもと、その父親。
哀しい犯罪と悲劇と復讐がめぐってて、
優しさがあるはずなのに、残酷さにがちっとも歯止めがかからない。

娘を誘拐された父親役のソン・ガンホはかっこよかったですが
映画自体がすごくまとまっていたから、
作品としてまず心に残ります。
しかし、
オールド・ボーイの主役の人も色っぽかったし、
韓国はなんでこういう、おっさんの色気が強いんでしょうかね…。
監督の男性の趣味(好んで起用する役者さんという意味ですが。)
は、私も好きです。
私の趣味かというとやや違う気もしますが、好きになります。


あと、映像がすばらしいです。痺れました。
臓器を買おうとする耳の聞こえない青年が、
売買組織についていくシーン、
階段をあがる映像が美しくて。
あの映像だけでもこの映画を評価できますよ…。


最新作『渇き』は観ていませんが
なんとなく、これは『親切なクムジャさん』に近い気がします。
監督の美学が表現されている気がして。
真っ白とか真っ黒と、あと鮮血がイメージされる。
『復讐者〜』と『オールド・ボーイ』は、もっと錆ついた感じ。
監督の現実といいますか。
この作品、そりゃあもう錆ついて、血が鉄の味をするようでした。
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2009年09月01日

ネパールで迷子

斉藤哲也バンド+Gさんライブ@吉祥寺マンダラ2


いまや「UooB」という立派な名前がついた斉藤さんバンドも
このときはまだ「Testuya Saito Band」くらいの
仮名があるだけでした。
そういえば日本も昔は「七歳までは神の子」といって、
これはつまり、当時からすれば
七歳くらいまでは亡くなってしまう可能性が高かった為に
考えられた思想なのですが、ここから発展して
七歳くらいまでは名前も仮名だったとのことなんですね。
UooBが無事にこの世に誕生してめでたいです。

さてこの日のライブはGさんも一緒で、
セッションとかいろいろやってたはずなのですが、
例によって記憶がおぼろげです…。
ただ、前回の若い人とのセッションよりは、
やっぱり斉藤さんとGさん、という組み合わせが自分の中でしっくりきて、
前回よりも落ち着いて、すんなり楽しめました。


あと覚えているのが、GさんのMC。
たま時代にネパールライブをやった際、斉藤さんも
サポートで参加していたらしいのですが、
ネパールで斉藤さん置き去り事件があったらしいです。
いつの間にかひとり迷子になってしまった斉藤さんは、
あとで無事にみんなと合流できたとき、烈火の如く怒り狂い
それから暫くその怒りが静まることはなかったとか…。
「あのときはごめんね斉藤くん。」
今更、こんな場所で言っても…なGさんの陳謝。


そのへん、DVDには少しでも入ってるんでしょうかね。
そのうち入手したいです。

たま、ネパールへ行く [DVD]

たま、ネパールへ行く [DVD]

  • 出版社/メーカー: 地球レコード
  • メディア: DVD




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