2009年10月10日

手を

「チェコアニメ傑作選」。

『パットとマット/クロスワードパズル』 (ベネシュ)
『樫の葉が落ちるまで』 (ボスピーシロヴァー)
『手』 (トルンカ)
『ライオンと歌』 (ポヤル)
『棺の家』 (シュヴァンクマイエル)
『ぼくらと遊ぼう!おかゆの話』 (ポヤル+シュテェパーネク)


チェコアニメ特集。毎年どこかでやってくれて嬉しい。


さて今回は、シュヴァンクマイエルの大好きな作品や
ポヤルの詩的な、抒情歌的なおとぎ話や
にぎやかな「ぼくらと遊ぼう!」シリーズや
それぞれ充分に楽しめたのですが、
やっぱり特筆すべきは『手』でした。
イジー・トルンカの遺作。


トルンカは『真夏の夜の夢』
を最初に観て、一気にファンになったのですが
作品はあんまり観れていなくて。
『手』の存在も、たしか年明けに観たチェコアニメのドキュメンタリーで知って、
あぁ、観たいなぁ、とぼんやり思っていた程度でした。


けどこの作品は、思っていたよりもはるかにショッキング。
正体不明の「手」によって「手」の彫像を作ることを強いられる男。
何度拒否をしても、「手」は執拗に執拗に男に命じていきます。


言うまでもなく、かなり強い社会風刺をもっている作品。
「手」というと、
手のぬくもり、とか
手と手をあわせて、とか
なんだかあったかいイメージを持ちがちですが
本質的にはいろんなものを含んでいるんですよね。
それは私たちが短絡的に、何か愛らしいものだけを求めて近づく
「チェコアニメ」と同じように。


何かを考えるきっかけになるものは、
それぞれがそれぞれに持っているんだろうけど
私にとっては、
チェコや東欧のアニメに、そのきっかけの種がたくさんある気がします。


イジー・トルンカの世界 vol.1 ― 「手」その他の短編 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
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posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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