「京都から二千匹発送しました。」@梅ヶ丘BOX
燐光群の舞台をBOXで観たくて、チケットをとりました。
あの狭い狭い、舞台と客席の境目のない空間で体育座りして、
今回も痛いテーマ。
ただ、今回はやさしさがメインでしたが。
お芝居のもととなっている実際の事件については
恥ずかしながら知りませんでした。
部活動の最中に起こった事件から、昏睡状態になった女子中学生。
学校側の「対応」については、
冒頭で語られた台詞がほぼ現実なんだと推察できますが
舞台は「それから」の、家族や友達や、
事件後にやってきた先生たちの話。
重たいテーマなのに、普通の劇と比べてもややコミカルに進みます。
「下敷きになっている事件の裁判は、今年の3月に判決が出ました。
原告である家族の側の主張がほぼ認められた、
全面勝訴という形で終っています。
勝訴と言っても娘さんの意識は回復するわけでなく、
娘さんとともに家族の生活はずっと続いていきます。」
パンフレットに載っていた、制作者のことば。
ここなんだろうなぁ、と思います。
「二千匹」は、日本人なら一度は触れたことのあるだろう動物で、
この動物の意義は、結局観念的なものでしかないけれど
そこに必ずしもやさしさが含まれているかはわからないけど
生活はずっと続いていく、
そこにこの動物は、やっぱり必要なんじゃないかと思います。
裁判が終われば事件が終わり、っていうものじゃないから
事件の後に続いてく怒りややさしさは、
ここに根付いてるのじゃないかと、今はそんな風に思います。


