2009年03月28日

そばにうどん

『チーム・バチスタの栄光』
存在は知っていたのだけれど、ストーリーについての予備知識は全然。
なので脚本の思うがままに、安易に
「あーそうなんだー」「こういう展開なんだー」と
思ってはひっかかりひっかかり観ていました。


バチスタ手術の映像が結構生々しくて、
その意味だと思っていたよりもちょっと見づらかったです。
もっと気楽な感じの映画かと。

展開はわりと面白かったのですが、
映画としては、もうちょっと一人一人の人物描写を
きっちりやってほしかった感がありました。
なんだか展開だけでするする進んでいってしまってたので、
原作の方が面白いかもなぁ、と。
でも阿部寛が
「蕎麦をおかずに饂飩を食ってる」(逆だったかも)という場面は
妙に印象的でしたが。

主役と言うか、バチスタ手術の執刀医役の人の顔を
どこかで観たことがある、誰だっけ、と
劇中ずっと気にしていたら、エンドロールで吉川晃司の名前。
「あー!」って、
映画の犯人わかったときよりスッキリしてしまったのでした。



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2009年03月27日

ハレとケ


『25日 最初の日』
『キツネとウサギ』
『アオサギとツル』
『霧の中のハリネズミ』
『話の話』



今年もユーリの特集へ。

『ケルジェネツの戦い』がやらなかったんですね。

自分にとってアニメってものすごく特別な位置にあるって最近感じました。
だから日常としてあんまり関わってほしくない部分があるというか
いや日常として目にとびこむアニメに
魅力的なものがあんまりないのかもしれません。
だからテレビでアニメやってても、
そこで止まって観るというのがあまりできなくて、
映画館(好きなところでなくては×)へ行ったり
DVDを買ったり借りたり、
そうして自分から近づくスタイルになりつつあります。


その辺の感覚って、
もしかしたらユーリの存在で出てきたものかもしれませんね。
ユーリやユーリのアニメはいろんなところで紹介される機会が増えたけれど
昔はそれを望むところが多少はあったかもしれないけど
いまは、毎年足を運んでいるこの映画館でしか
ユーリの作品を観たくなくなってきています。


また来年も逢おうね、ユーリ。
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2009年03月22日

Eesti Vabariik

今日、へんてこな夢をみました。

デンマーク人を前にして、
「前にデンマークの映画を観てたら、
 主人公がホテルの部屋を借りる際、
 "天気がよければスウェーデンも見えます"
 って説明を受けるシーンがあったんだけど
 デンマークとスウェーデンて、日本でいえば
 "天気がよければ富士山も見えます"っていうくらい気軽というか、
 身近というか、国境感のないところなの?」と質問。

するとデンマーク人の青年は悲しい顔をしながら固まってしまいました。
そして隣にいた私の友人の女の子を経由して、
フランス語で何かを必死に伝えようとします。
それはどこかの国名のようで、
女の子の方もそれが日本語でいうどこなのかを
必死で思い出しているようでした。
ひとりだけ答えの出るのを待っている私は堪えかねて
適当に「ハンガリー?」と口を挟みます。
適当とは言えど、自分の中では
どこかドイツ臭のある国を挙げています。
デンマークにそんなイメージを持っていたので。
女の子は「あぁ、近い気がする。そういう感じ」と一言。

デンマーク人の青年は、
悲しい顔をしながらもう帰りたそうにしていました。(完)



そんな夢から覚めた朝、私が感じたのは
「エストニアだったかなぁ。」ということです。
デンマーク人の彼が私の質問を受けて
何故国の名前を伝えようとしたかは不明ですが、
でもあの国がどこだったかを知りたかったです。


さてさて、長い前置き。
エストニアのアニメ特集へ行ったのでした。
これに行かなかったら、
きっとエストニアの名前は一生出てこなかったでしょう。


エストニアのアニメ特集へ。
上映作品は

『ネイル』 
『ハビング・ソウル』 
『キャベツヘッド』
『戦争』
『カメラマン“コップス”イン・マッシュルームランド』


いやきっと半分くらい寝てしまったのですが。


私が人や国に対してドイツのイメージを少しでも重ねるときは
歴史というよりは、その国自身に
どこか暗かったり、精神的に衰弱していたり、
強い論理が残っていたり、あくまで知的だったり
そういうものを感じているときです。
(あくまで個人的なイメージとして。)
エストニアアニメもそうでした。
『ネイル』や『ハビング・ソウル』なんて特に。

夢に出てきたデンマーク人の青年の悲しい顔が
エストニアアニメを観たあとの心境にだぶります。
彼が伝えたかったことはわかりませんが
彼から伝わったのはヨーロッパの中の、
そんなちょっと荒涼とした感じです。
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2009年03月21日

幸せのタイル

「20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代」展
  @渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム


映画と同じ建物でやってたので。
今回の企画、電車内のポスターなんかでは
ピカソの「鏡の前の女」が美術展自体の「絵」として
大々的に貼られていたのですが
実際行ってみると「近代ヨーロッパ美術史+クレー」みたいな感じで
「鏡の前の女」はすごくよかったんですが、
ピカソとクレーの特集を期待していった人は
肩透かしだったかもしれません。


そんなに個性のある展示ではなかったけれど、
いつになく解説もしっかり読んで、美術史の流れとか、
時代の特性を直接絵で感じとることができました。
あとの収穫といえば、クレー再発見でしょうか。

これまでクレーってそこまで興味をもてなくて、
ただの綺麗で可愛い幾何学文様としか思ってなかったんです。
クレーの感情や、作風以外の個性が掴めなくて。
でも改めてクレーの絵を直接何枚も観ているとほんとに情感派。
言葉で表せない幸せや皮肉や恐怖がたっぷりつめこまれてます。


ピカソとクレーの生きた時代.jpg
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O'HORTEN

『ホルテンさんのはじめての冒険』

ホルテンさん.jpg



『キッチン・ストーリー』と同じ監督さんの作品でした。

「まじめな運転士ホルテンさんが定年退職の日に初の遅刻をしてしまったことから始まる予期せぬ出来事の数々…」
的なストーリーが事前に知らされていたものの、
遅刻って正直関係があったのだかなかったのだか。
船を売る売らない、ってとこもしつこく追われていなくて
そんな気の抜けた感じもいい味になってるのだと思います。
ホルテンさんを引きとめる子供がかわいかったなぁ。


北欧の映画、とくにノルウェー、フィンランドの映画は
とにかく静かに、ほんわかしたりひっそりしたり
中に茶目っ気が潜んでいたり
そういうところが好きです。
そのへんの匙加減が上手だし、映像もデザイン的で綺麗だから
この監督さんの作品は安心して観ていられるなぁ。
もっとテーマ色うすくてもよかった気もしますが。

三連休の中日というのがぴったりくる映画でした。
時間の流れが制約されていない感じの日にぴったりの映画。
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2009年03月15日

リンチでミンチ

ジャックさんと映画。久々。
デビッド・リンチ監督特集へ足を運びました。
『イレイザーヘッド』
『ダムランド』


『エレファントマン』だけでもちょっとしたグロテスクさは感じていたし
評判から、それ以上に奇怪な作品を撮る人だとは予感してましたが
いやでも、ほんとに気持ち悪かったです。
あそこまでえぐい作品もそんなに多くないとは思うのですが
それでもリンチは商業的に成功してるようでもあって
世の中ってよくわからないです。


両方とも、イメージしていたリンチ世界でした。
個人的に頭の中がぐちゃぐちゃな状態だったこともあり、
『イレイザー〜』は映画で出てくる畸形児と、逃避された世界と、
妄想と、たまに戻って襲いかかってくる現実と、
きれぎれのまぜこぜになりすぎてミンチになりました。

イレイザーヘッド.jpg



『タムランド』はアニメだからと若干の油断がまたアダとなって
アニメだからこそのショックが。
(第一話と第六話っていうセレクトの仕方もちょっと気になりましたが…。)


リンチ映画って『エレファントマン』くらいしか観たことがなくて
引き換えジャックさんは確か10年くらい前からいくつも観ていたと思います。
だからというだけではなく
私の中でリンチの名前を聞くとジャックさんを思い出してしまいます。
共通項は、作品や趣向は確実にグロテスクなところにいっているはずなのに
その生臭さとは裏腹に何故かとことん清潔感があるってとこでしょうか。

世の中ってよくわからないです。
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2009年03月14日

しあわせな孤独

ようやく観れました…。

しあわせな孤独.jpg


『しあわせな孤独』

これまで観たふたつはとにかくとにかく繊細さが強かったんですが
これは更にガーン!とくる色気がありました。
マッツがセクシーだからとか、
ヨアヒム役の人がゲバラ似だからとか
セシル役の人が可愛いからとか、そんなことだけじゃなくて。
なぜかもう全体的に。


オープニングのレストランからしてやばいですね。
暫く続くヨアヒムとセシリの甘いシーンだけでも相当くらくらしますよ。

「セシルさんにピザ二枚」あたりから、
はしゃぎまくる家具選び、そしてスーパーでの電話までは
マッツ・ミケルセンが別の眩みを引き起こします。
マッツが出るとヨアヒムの出演シーンは
(物語の展開上)徐々に減ってしまうのですが
どのシーンにもヨアヒムが残っている感。
ただそれでもこの映画はマッツが基軸な気がします。


特別好きだというわけではないですが
最初の音楽の歌詞もずっとひっかかってます。
「100からのカウントダウン
 でもすべては数えない
 不吉な数はとばすの」 て感じの詞。

「私は奇数に怯え
 偶数に解放される」 … みたいに続いていったと思います。

不吉な数はでも、とばしても、
嫌な予感は的中しちゃうものですけどね。
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2009年03月01日

誕生日までに

スサンネ・ビア監督作品その2
『ある愛の風景』

またしても『しあわせな孤独』ではないんですが。

ある愛の風景.jpg


こないだ観た作品(『アフター・ウェディング』)はドキュメンタリーっぽい感じがありましたが
今回はちょっとサスペンスちっく。
ストーリーがというわけじゃなくて、映像が。

予告だけ見ると、弟の話が強いのかなぁと思うところですが
あくまでも兄と、奥さんのお話ですね。
もちろん弟の心情も丁寧に綴られてますが、
いちばんに撮りたいものをぶらさない監督さんだなぁと。


ただ、展開上アフガニスタンがちょっと悪く描かれてたのだけひっかかりましたが。設定上とはいえ、国の名前まで出さなくてよかったのではないかなと思ったり思わなかったり。でもきっと国名がアメリカだったらそんなこと考えないだろうなと気づいてみたり気づかないふりしたり。


『アフター・ウェディング』とおんなじで、
「誕生日までには帰ってくる?」って
やっぱり子供が聞きました。
実際お祝いは本格的に行われます。
デンマークの子どもはきっと誕生日まちわびなんだろうな。
大人もそうかもしれない。
北欧てそういうところであってほしいです。
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ピランデッロのヘンリー四世

「ピランデッロのヘンリー四世」@世田谷 シアタートラム

ピランデッロのヘンリー四世.jpg


世田谷のチラシをもらった時点でパブリックシアターしか
思い浮かばなかったので
今回もついついキャロットタワーに入ってしまったのですが
劇場にお休みの札がかかっていて冷や汗でしたよ。
シアタートラムだったのか!と気づき慌てて外へ出て
何食わぬ顔で入場したのでした。


白井さん目当てで行ったのです。
前々から白井さんの舞台には興味がありまして。
当日チラシをもらって初めて知ったのが
このお芝居がかつて高校の世界史で初めて強い興味を覚えた
「カノッサの屈辱」まわりを題材としていて
急に興味深々。


観終わった感想としては、今一つ面白いと思いきれなかったということですが
たまーに台詞がひっかっかって
「空白の20年」「ヘンリとしての20年」「周りの人間の20年」
のくだりが印象深かった、と手帳に書き記されています。
(実際どういう台詞だったかもう忘れてしまったので
 自分でも何のこっちゃですが。)

あと、白井さんの役が自分の中で期待していた
舞台俳優・白井さんに割り当てられる役とちょっと違っていて
どちらかというと主演の串田和美さんからの光彩に
心揺らされていました。


しかし仮装パーティーで歴史上の人物になったり
そこで「カノッサの屈辱」の王になろうという発想は
すごく良いですね。
そういう娯楽を実際にやる人がヨーロッパに多いのかはわかりませんが
なんだかその発想がとても羨ましいです。
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