2009年01月25日

ある意味猟奇的な彼女

『4人の食卓』

存在自体知らなかったのですが、DVDで観る機会があったので。
監督やスタッフ、キャストには本当に申し訳ないですが
日本語吹替で鑑賞しました。
でも声優の方が上手だったのか、あんまり気にならなかったです。
フォローになってないですか。


韓国ホラーです。
韓国映画でキム・ギドク以外ってあんまり観ないし
ホラーというジャンルもそんなに積極的には観ないのですが
でも、上手でした。作りが。
映像は綺麗で、カメラワークも◎。
お話は、まぁどきっとしましたが
でも最初の子供二人との関連付けがよくわかりませんでした。


韓国映画はショッキングにショット・シーンを撮る様に感じます。
なんでこんな風に、緊張感あって綺麗な映像と重なると
ホラー、サイコスリラー向きなのかもしれませんね。


なんだかあっさり書いていますが、
思っていたよりもずっと良い作りでしたよ。
DVDパッケージに関しては
主役の男性も写してもらっても良いのでは?という印象ですが。
(この方がメインのサイコホラーであることも確かなのですが。
 あと、この女優さんは日本では他の作品で有名になっていたから
 広告宣伝としてはこっちをメインにしたいのかな。)


4人の食卓.jpg
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2009年01月18日

やさぐれ刑事

やさぐれ:「家」を意味する『やさ(鞘(さや)の倒置語)』と
     『ぐれる』にも通じる「悪い」「外れる」という意味の
     俗語『ぐれはま』の略が合成されたもので、
     家出人や家出という行為をさして江戸時代から使われた。
     後にここから転じ、住居不定者・住所不定者のことも
     やさぐれと呼ぶようになる。
                   (日本語俗語辞書より)

心が荒んでる状態やそういう人を指すのかと思っていたら、
家出人のことだったんですね。
でも映画の中で言っていたのは違ったような。
原田芳雄主演『やさぐれ刑事』


やさぐれ刑事.jpg


映画では、たしか「ぐれ」は「愚連隊」を誰かが指していたような気がします。
「やさぐれだよ。〜の愚連隊だよ。」という台詞があって、
あぁそこから来てたのか!と思ったんですが
正確な語源は違ったんですね。
ちょっとした語呂あわせだったのでしょうか。
「やさ」の対応は忘れてしまいました。
「家探し」だった気もしますが
もう一度観ないと確かなことは言えません。


芳雄ちゃんはまぁやさぐれてますね。
暴れてもそんなに違和感がなくて。
あの人には、安住する家があるという方がむしろ違和感です。


映画はいかにも70年代のバイオレンス映画。
ちょっと劇画っぽい感じもありました。
某映画館が好んで上映しそうな映画。絶対やったことあるだろうな。
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2009年01月17日

化石のシン

化石の森.jpg

篠田正浩監督作品、『化石の森』


カセキノモリ を カセキノシン と読みたくなるのは
岸田森さんが出ているからですね。
ショーケンと岸田森の共演、恐いです。両方恐いです。
「傷だらけの天使」も恐いけれど、
あれは役者が作っている感があったので。
これは作品の中にあの二人が「配置」された結果なわけで
恐ろしすぎます。


私は人間的にできていないので
嫌いだと思った人のことは所作や何気ない一言、趣味趣向、作品
なるべく否定的に捉えようとして
好きだと思った人のことは逆にできる限り肯定したくなります。
この作品は原作が私の嫌いな人で、
監督や役者は好きであるので、評価がしずらくなります。
というかその前に
こんなできていない人間には評価する資格もないかもしれないですが。


ただしかし、この作品はつきつめれば「恐い」の一言。
ショーケンが恐い。森さんはもっと恐い。
(ショーケンはまだ若かったのでやや、ややソフトでした。)
森さんの役って必要だったのかな…。


あと、映画には美しすぎる志麻さんがちらっと出てます。
森さん以上に「必要?」と思ってしまう役で。
篠田さん作品であるというだけの理由の気もします(会社違うし)。
個人的には、志麻さんを篠田さんが映すからには
志麻さんの作品であってもらいたかったですが、
でも綺麗すぎるでしょう。

美容室のマスターをショーケンとともに殺す女性も
医者のエゴによって聴力を失った子の母親も綺麗です。
篠田さんは人間の、何か「届かない」感じの無力な想いと
あと女性を色っぽく映す方ですな。
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2009年01月15日

マイペーススペース


桜井芳樹さん + 川口義之さんライブ@下北沢lete


年明け最初のライブがおふたりのものっていうのが
個人的にはものすごく嬉しいです。
好きなわりには個人名義のライブに、
いやロンサムストリングスのものも
栗コーダーカルテットのものも、行けてないので。


ふだんは桜井さんがおひとりでやっているみたいですね。
長いつきあいだという川口さんとふたりでやるのは2回目だとか。
あんまり長いつきあいだからでしょうか、
特別はしゃぐ様子も、遠慮する様子もなく
曲順の相談がこの日のライブの1/3を占めていたかもしれません。
(やる曲しか決めて来ず、しかも当日はじめにとばしすぎた為
 どの曲をやる? これなら知ってる。 これは? うーん
 …というやりとりを繰り返していました。)


leteできく川口さんのサックスは、
楽器の音だけじゃなくて演奏するときの、指づかいの音まで聞こえて
一層雰囲気が出ます。
桜井さんのギターの音色も綺麗。
さっと川口さんから提示された楽譜ですぐこなしてしまいます。
でもこの日の桜井さんの印象は、
ものすごくマイペースな方なんだなということ。
すばらしくマイペースです。


短い曲ばっかだね。
ゆっくりした曲ないの?
なんてやりとりをずっとずっと繰り返していたらば、
もうどっぷり日もくれて、23時。
ライブ前にごはんを食べておいてよかった。
またあのマイペースな空間に浸りにいきたいです。
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2009年01月11日

水牛年

「年画で迎えるお正月―ベトナム民間版画展―」@武蔵野市立吉祥寺美術館


ベトナム版画展.jpg



お正月前に行こうと思ったのですが、
足を運んだ日がちょうど年末休業開始日で、
展示のうたい文句通りにお正月に行くこととなりました。
(といっても10日も過ぎて。
 さらに言えばベトナムのお正月は日本の旧正月の時期にあたるので
 ベトナム的には年末ですが)

版画はとにかく可愛い可愛い。
伝承や伝説がモチーフになってるものが多く、魅惑的です。
中国っぽいデザインも多かったですね。
歴史を考えると(とくに古代は)影響が出て然るべきだけど、
でもやっぱりどこか違う。ベトナムのものです。


ベトナムはいとしいものが沢山つまってて
ベトナムってだけで外れない。
むしろ、こちらの掲げたハードルはまだまだ設定が甘いらしく
いつもやすやすと期待を上回って
またベトナムを好きにさせます。


さて丑年のお正月をベトナム版画に囲まれて過ごしたわけですが
ベトナムにも12支があるそうです。
中国の12支は、猪が豚とは知っていましたが、
ベトナムは更にそれにプラスして、
牛(丑)は水牛、虎(寅)は猫、らしいです。
鼠(子)に騙されて猫が入れなかったという伝承は
日本だけなのでしょうかね。


水牛年もよろしくおねがいします。
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2009年01月08日

2008年映画の旅路

年も明けたのに今更ですが(2年連続)、

・初めて観た映画であること
・一監督一作品

を制約にした、年間映画ベスト10、発表します。

oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo

位置情報『マザー、サン』
    (アレクサンドル・ソクーロフ '97 ドイツ=ロシア )

位置情報『ほら男爵の冒険』
    (カレル・ゼマン '61 チェコスロバキア )


『ルー・サロメ 善悪の彼岸』
    (リリアーナ・カヴァーニ 
         '77 イタリア=フランス=西ドイツ )


『ゆけゆけ二度目の処女』
    (若松孝二 '69 日本)


『詩人の血』
    (ジャン・コクトー '30 フランス)

『田園に死す』
    (寺山修司 '74 日本)

『近松物語』
    (溝口健二 '54 日本)

『告白的女優論』
    (吉田喜重 '71 日本)

『墨東綺譚』
    (豊田四郎 '60 日本)

『近頃なぜかチャールストン』
    (岡本喜八 '81 日本)

oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo

2008年はいい映画が多すぎて、大いに悩みました!
いつもここに発表するときは、
特別良かった映画は旗印+太字、
とても良かった映画は太字 にしてるんですが
今年は全て太字にしたいくらい。
旗印の作品については、
人生の一本としてカウントされます。

2008年はあんまり映画観にいけなかったかと思ったら
2007年より多くて、102本、くらい。
前半たくさん行ったんだろうな。

しかしここまで豊作な年もそんなないだろうなぁ。
これに関しては世の不況は関係ないんで
今年も豊作を現実的に期待します。

リストラされて派遣村の村民になって
映画が観れなくなってしまう可能性も無きにしもあらずですが…。


今年もしねまとくらします。
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2009年01月07日

アニメーション・タロウ

090107_201802.jpg

映画を観に渋谷へ。
井の頭線の方へ向かったのは久々だったらしく
今頃太郎に初お目見えでした。しかも忘れてて、不意の遭遇。驚き。
(怒らないでねremuさん。)

太郎その人や、
作品では彫刻等、立体物には興味があったのですが、
絵には実はそんなに関心をもってませんでした。
でもやっぱり生で観ると大迫力で、なんか妙に気になっちゃう。
こんど記念館に行かなきゃなぁ。


さて映画を観にいったのです。
『チェコ人形アニメの巨匠たち』
テーマがテーマだけにもちろんすぐ気になっていたけど
でもこれはドキュメンタリーなんですよ。
それなのに行くことを熱望してたのは
むしろ同時上映の『りんごのお姫様』目当て。
ごめんなさーい。


チェコアニメをある程度観たことのある人でないと
そんなに楽しめないかもですね。
そもそもチェコアニメ好きの為に作られた作品でしょうからね。これ。
中でもトルンカファン、
熱烈で観れる作品全部観たわ!って人ではなくて、
いくつかトルンカの作品を観て、あぁいいなぁーと感じてた人には
嬉しいかもしれません。
あとポヤルも前面に出てました。
イジー・バルタは作品よりも先に作者を観てしまいましたが
自分のこと普通と思っていそうなヤバイ人でしたな。


やっぱりドキュメンタリーなんで映像のつなぎで満足はできませんし
チェコアニメが題材のわりにはナレーションが多いですが
チェコ語はかわいいし、
引用も多くしてくれたから嫌気は出なかったです。


『りんごのお姫様』、久々に観たけれどやっぱりすごい。
あの魔女や鳥がね…。
王子、指輪で簡単にだまされすぎです。


あとバルタの作品。
絵の具や墨みたいなやわらかさが実写とあいまって不気味です。
さびてはがれた様な感もあって

やっぱりアートアニメーターって変態ぞろいですよね。
太郎も画家というよりはこっちに近いのかも。
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2009年01月03日

人の不幸は


『蜜の味』
映画です。
イギリスの60年代の、白黒の。


酒飲み・男好きの母親との暮らしからの脱却を望む少女の話。
って書くとなんだか重々しいですが、
軽くはないものの、カラリとした作品でしたよ。
女の子、言いたいことは全部口に出しますしね…。


ストーリーとか心理描写もわりと丁寧で、好感のもてる映画です。
でもそれと並行して、
映像ってやつはそこに何かをうつしだすものだから、
観てる側はうつしだされているそのものにも
興味をもってしまうのですよ。

イギリスの路地とか、靴屋のショーウィンドーとか、
引越先のアパートとか、子供たちの花火とか、赤ん坊人形とか。
どのシーンでも、たとえ適当に選んでも、
そこにうつしだされる何かが気になってしまう映画です。
愛おし。
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2009年01月02日

小犬を連れた貴婦人

『黒い瞳』
存在自体は知っていたのですが、ロシア映画だと思ってました。
(イタリア映画だったんですね。)


超有名なロシア民謡を題名に持ってきてるところからして
黒い瞳に熱烈に恋する(恋をしていた)男の話、
そしてイタリア映画だというからには
相手の女性がロシア人、
というところまでは一気に予想ができますが
それにしても、もっと堅いというか、
文芸的な作品かと思っていたら、イタリアらしく陽気でした。


「黒い瞳」ですが
むしろ私は話のキーワードとしているサバチカ、小犬から
チェーホフの「小犬を連れた貴婦人」を思い起こしました。
…子犬だけですが。ロシアでひっかけると。


奥さんとの生活とか
そこから逃げ出したくなる場面とか
休暇とか
ロシア女性との出会いと別れとか
家に帰ってからも続く恋慕とか
再会とか
筋自体に(ややベタともとれるかもしれませんが)起伏があるのに
どの場面もさらりと通り過ぎていきましたね。
その辺りの、映画全体のあらすじを他者に話しているところに
最も時間を割いていた様な。

それはそれで面白いともとれるし、
それはそれでラストを盛りたてる伏線にもなってます。
ただやっぱりもうちょっとしっかりしていた方が好みでしたな。


「イタリアらしく陽気」と書いておいてなんですが、
この監督は本当にイタリア人なんでしょうかね?
外国人のイメージするイタリア人って感じがしたので
その点では括弧つきの「イタリアらしい」映画でした。




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2009年01月01日

美の総統

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

映画もよろしくおねがいします。
お正月にはやっぱり映画。
候孝賢ではなく、ジャン・コクトーです。
『双頭の鷲』


絶対の美学を期待してましたが
これまで観たコクトー映画の中でもドラマ性が先に立つ作品でした。
でもやっぱりお城とか装飾品とか、
偽物が無い感じ。


あの王と瓜二つの男は『美女と野獣』に出た人と一緒?
少し年をとってましたね。
コクトーは人間の一番美しい時期にしか
興味が無いのかと思ってました。



余談。前から思ってるんですケードー、
このアマゾンアフィリエイトの画像が
出たり出なかったりっていうのが個人的に気に入りません!
コクトーだったら許してないですよ。
(その前にブログなんてやらないと思いますケードー。)



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