2006年06月28日

あのころ僕らは

やなちゃんライブ@恵比寿Hiroki-mode-ebisu

「ふたたび」プロデューサーの水谷浩章さんとのライブ。
なのでてっきり「ふたたび」の曲(バンド時代の曲)を
中心にやるのかと思っていたら、
意外や意外、そんなこともありませんでした。


この日はやなちゃんの昔の友達が来てくれていたらしく、
嬉しそうでした。
水谷さんとやなちゃんも同級生なわけなので、
もしかしたら3人とも知った仲なのかもしれません。
そういうこともあってか、ちょっと真面目というか、
しっとりした曲が多かったです。
久々に「ハレルヤ」や「満月小唄」が聴けたりして、嬉しかったです。

なかなか珍しいような気がする曲もあったし、
新しい曲もあったのに、
水谷さんがさらっとベースを弾きこなしているのにびっくりでした。
さすがプロですね。
やなちゃんは「今日は集中してやった」と言っていましたが、
たまに間違えてギターを置いてしまったりと
本人曰くの「サッカー時差ぼけ」が出ていました。
ワールドカップの日本戦について、
私も考えていた「戦争中情報にふりまわされた日本人」を
思いおこしたと言っていて、「変わりませんねぇ」と一言。
「非国民発言はここでやめときます」と終えましたが、
しかし、ほんとそうですね。
なんて、私も非国民として見られていたかもしれません。
(けど、日本戦は結局全試合観たんですが。とびとびながら)。


アンコールの「さよなら人類」即興部では
時事ネタではなく、かつての青春や友達について唄ってました。
やっぱり同級生が来てくれたことでいろいろしみじみすることが
あったんでしょうか。
やなちゃんの言う「あの頃」に多分私はまだ生まれてませんが、
きっといろいろ考えてる青年だったんでしょうな。
その後「さよなら人類」に戻るのがやや強引だったため、
「なんかありえない展開になってるぅ〜」と笑ってましたが、
それはそれで微笑ましかったです。

来月は外山さんとのおばかライブがありそうで、
今回のしっとりとはまた別の雰囲気を楽しみに行きたいなーと
考えています。
いつか私もこんなライブ・映画三昧の日々を思い出すのかな。
セットリスト
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濃殺地獄

そしてまたもや映画二本立て。
『東京ゾンビ』『乱歩地獄』を観に行きました。

どちらも浅野忠信さん主演で、前日とあわせて二日で三本
彼の姿を観てきました。
他にも『東京〜』には楳図かずお先生が、
『乱歩〜』には緒川たまきさんが出てて(しかも題名「蟲」だし)、
前日の二本の映画とキャストが僅かにかぶってるのに
おかしな偶然を感じました。


『東京〜』は、
とにかくハゲ頭の哀川翔さんとアフロの浅野さんが楽しい。
あの二人、撮影中楽しかっただろうなーというのが
見えて、それだけでもにまにまします。
歌での告白や、スナック菓子の買いだめなど、ついつい
笑っちゃうところが多くて、
ちょっとえぐい映像も大丈夫でした。
読めてしまうものもあったけれど、伏線もあって、
なかなか楽しい映画でした。


『乱歩〜』は、麗しかったです。
特に最初の「火星の運河」はかっこよかったです。
ストーリーも台詞もない、純粋に映像勝負の作品で、
短いながらもクオリティは高かったです。

次の「鏡地獄」は、成宮寛貴さん主演。
4つの中ではかなりストーリー性が高く、
浅野さんの役所もちょっと違和感で、
そこがちょっと浮いてしまった感があり、
独立した作品でもよかった(このオムニバスに入れなくてもよかった)
とは思ったのですが、
成宮寛貴さんが思っていたよりも馴染んでいました。
観る前は、浅野さんと龍平君に挟まれちゃ、
どうしても妖しさや色気の面でひけをとって、
浮いてしまうだろうと思っていたのですが、
まぁまぁ、思っていたほどではなかったです。
それでもやっぱりあの二人とは比べられないんですけれど。

3つ目の「芋虫」は、今月頭あたりに
観た『屋根裏の散歩者』
同じモチーフを使ったものらしいのですが、
随分と印象が違いました。
ストーリーよりももっとゆっくりじっくり、じっとり動くものでした。
松田龍平君はやっぱりかっこいいです。色っぽくて。
もうちょっと出てもいいのにー。

最後の「蟲」は
緒川たまきさんがとてつもなく綺麗。
浅野さんも役に合っていました。
外国人が求める日本映画ってこういうものなんだろうな。
ヴィヴィッドで、エキゾチックな。


乱歩の作品、恥ずかしながら読んだことないのですが、
乱歩の作品を映像化すると、いつも濃さや色味が
大事にされていて(或いは、「されるべき」と考えられていて)、
文章だったものがこんなにも色や濃度を醸し出せるなんて
すごいなーと感心しています。
他ジャンルに影響を及ぼせる作品、
そんな作品を探す旅に出たいです。
その先は、地獄かもしれませんが。
きっと、気が狂うほどきれいな地獄です。
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2006年06月27日

それはカミワザ

映画二本立て。
『楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家』と、『アカルイミライ』
を観に行きました。
どちらも『ドッペルゲンガー』の映像で
私の度肝を抜いた、黒沢清監督作品。


『蟲〜』は、公開当時に予告を観た時から、
「楳図かずおの作品はきっと漫画が一番怖いから、
 わざわざ映像化しなくていいのに」とか、
「緒川たまきも西島(秀俊)くんも、もっと作品選べばいいのに」
とか、そんなマイナスなイメージしかもっていませんでした。
けれど黒沢監督が撮ったのならば、もしかして…という
期待も少し持って今回観に行くことに。

楳図さん活動50周年記念の企画で、
いろんな人がいくつかの作品を撮って、
これもそのうちの一つなのですが、
だからかな
ちょっといただけませんでした。
予算や多作品との折り合いなどで制約も多かったのでしょうが…。
同じシーンを繰り返し使うのはいいんですが、
そのシーンが丁寧に作られていないと、ただ飽きてしまいます。
「虫」も、あれは…。
全体的に安っぽかったです。
ひどいこと書いてるなぁと自覚してますが、
やっぱり監督に期待を寄せてしまっていた分、許せません。


『アカルイ〜』は
題名と出演者くらいしか知らなかったのですが、
なんといっても浅野忠信さんとオダギリジョーという
豪華なツーショットが観たかったです。
今ではどの作品でも中心的で、
どちらかというと周りをひっぱる存在のオダギリが
ここではどこか遠心的で、浅野さんらに、
翻弄とまでは行かないけれど、自発的になりきれてない
ところが、ちょっと新鮮でした。
浅野さんは思っていたよりも出番は多くありませんでしたが、
存在が既によかったです。

「画面割り」(『ドッペル〜』で多用されていた)
も少し出てきていましたが、
使いかたとしては『ドッペル〜』のが効果的でした。
あとちょっと面白かったのは、
7人組くらいの高校生が、皆ゲバラのTシャツを着ているところ。
しかもデザインは皆違うんです。説明もちろん一切無し。


『アカルイ〜』の画像がとてもザラザラしていて、
そこも『蟲〜』と比べてしまうと格段にかっこよかったです。
紙で例えるなら、
『蟲』はファックスなんかでよく使うコピー紙、
『アカルイ〜』はゾウのフンで作った再生紙。
印字面では機能的かもしれないけれど嫌悪感の残るツルツル紙と
字を書くのには不向きだけれど味わいある再生紙。

ゾウのフンだなんて、失礼だねと思うかもしれませんが、
いい紙なんですよ。
ゾウ好きの私が使うのだから、かなりの誉め言葉なんです。
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2006年06月23日

うちのたま知りませんか

Gさん「下北水中ライブvol.21」@下北沢lete

先月も先々月も、行こうと思っていたのに
定員20名という枠に敗れたGさんのライブ。
Gさん欠乏症だった私にはいいクスリです。


一曲目が始まる前から「コード進行の確認をさせて下さい」
なんていうところがGさんらしくておかしかったです。
この日は「もうすぐ夏なので」とか、「雨が降ったりやんだりなので」
とか、「日本代表が暑そうだったから、暑そうだな、つながりで…」
などと無理矢理次の曲に行くのに
つながりを出してきていましたが、
「100の月」で遂に断念。

前半はあんまり本調子には感じられなかったのですが、
坂本さんの曲をカバーしたあたりから調子も上がっていったように
思えました。
「さよならおひさま」や「サーカスの日」、「太陽が見ているだけ」
などはすごくうっとりと聴けたし。

坂本さんとの北海道ツアーは、
電車の車両を借りきってのライブの時は
蛍光灯の色が宴会用に調整できるようになってたり、
レースのカーテン付きの窓だったりと
いろいろ面白かったようです。
あの二人にレースのカーテン…。
他にも、「坂本さんはよく食べる」や、
サッカーを坂本さんのパソコンで見た話などもあって、
坂本さんと一緒でほんとに楽しかったのだなーという感じでした。

新曲も2曲ほど聴けました。
そのうちの1曲はアンコールで披露され、
「柿の木」というタイトル。
HPの日記によると最近引越しをしたというGさん、
新しい家の庭もお気に入りのようです。
そんな柿の木の植わった庭に
先日生まれたてのような子猫が迷い込んできて、
「可愛かった」らしいのですが、
「俺、猫アレルギー…」で、飼う事はできなかったという話も。


ライブ告知でソロやジャンタル・マンタルの予定を
教えてくれましたが、
いつの間にかジャンタル・マンタル、CDできてたんですね…。
8月頭に発売されるとのことで、
そちらも楽しみな限り、です。

セットリスト
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2006年06月18日

ケチャップ・カフェ


Catsupライブ@下北沢440

雨に濡れながら向かった下北沢。
440のカフェ営業に入るのって初めてです。
(昼からのライブは行ったことがありますが。)
雨の日のカフェってなんだか好きです。
晴れていてもいいけれど、けどなんとなく雨とカフェ、喫茶店て。
そういうのってありませんか。
雨の日の古本屋さんとか…。
それはさておき。

Catsup(ケチャップ)は最近はやなちゃんのライブのサポートとしての姿を
よく見ていますが、
ちゃんと独立したCatsupの演奏は2回目。
初めて観た時(昨年行ったポエトリーライブの幕間演奏)
も、場所は440でした。
こんなふうにCatsupとしてのライブも
もっと沢山観に行きたいな。

要オーダーというだけでライブチャージゼロ。
なので本当に、カフェで一休みに音楽も付いてくる、
みたいな感じで、
すごく落ち着いてゆっくり観ることが出来ました。
アコーディオンとウッドベース。
熊坂路得子さんのアコも、雨が似合います。
お兄さんが途中間違えてしまったのを、
「どうぞ許してやってください」と言ったのが
ほほえましかったです。
オリジナルやカバー、そしてアンコールも飛び出す、
おいしいおいしいライブ。

やなちゃんもライブの時Catsupコーナー作ればいいのにー
などという考えも浮かんでしまいました。
けどほんと、もっと聴きたいです。

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2006年06月15日

みにくいあひるの子


『風の前奏曲』というタイの映画を観に行きました。

音楽の才能ある若者の生涯を描いた映画です。
作品の出来自体はまぁ、
良いとは決して言えないというのが率直な感想なのですが、
私はある点において面白さを見出しました。

それは、昼ドラばりに速い展開、
わかりやすすぎる敵味方。
大げさなリアクション、期待どおりの台詞、
なのに大幅にすっとばされるサイドストーリー…。


これは「感動作」という位置付けで、
発信側も受け手側もそういう意識を持っているものですが、
きっと更にくっきりとデフォルメを施すことで、
上質な「笑い」を引き起こす作品に変化できると思います。

同じくタイの映画で、『快盗ブラックタイガー』というものがありましたが、
きっとこの監督さんだったら、やってくれると思います。
『快盗〜』はすごいですよ。
原色原色原色(←作られた)のオンパレードで、
背景が絵だったり、
ミュージカル仕掛けだったり…。

映画で感動するのは、
かならずしもストーリーで、とは限りません。
大笑いしても、その仕掛けがしっかりしていると、
ハッとして、感動できます。
みにくかったあひるが、実は白鳥だったりするように。
笑いを誘うものが低俗だとか、
感動ストーリーが高尚だとか、
そういう方程式はちょっと違う気がします。
今日本では、お笑いブームも感涙ブームも起こっているけれど、
本当にひとつひとつのクオリティが高く、
感動させるものは実はそんなにないんじゃないでしょうか。
ねえ?
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2006年06月12日

杯を捨てて

「太陽と月のメロディー」@吉祥寺スターパインズカフェ

やなちゃんとWarehouseのコラボも出演。
いつぞかのへなちょこナイトで知久さん、イトケンさん、JON(犬)らと
共に出ていたロムチアキさんも出演。

ロムチアキさんはやはり相当の別嬪さんでした。
前に観た時はテルミンの調子がおかしくなってしまい
ソロ演奏というのは聴けずじまいだったのですが、
今回は難もなく、テルミン堪能できました。
テルミンの音は少し高貴そうというか、
堂々としたところのあるものというイメージがあったのですが、
聴いていて、ああ、へなちょこな感じもある…
と、妙な感動。
「ぼぉぉぉー」とか、「ひぃにょーん」とか
「ほわぁぁーん」とか、「ふぃっぃー」とか、
なんか可愛らしいなと思えました。
それにしてもどうやって音を出すのかさっぱりわかりません。
サポートも観たことのある方が多く、
親しみやすかったです。


やなちゃんとWarehouseさんのコラボは
おそらく1月に観た以来だったのですが、
やっぱり合ってます。
人間同士も合ってる感じで。
なんだか、ある程度の経験を積んだメンバーが、
培ってきた技術とか、スタイルとか、遊び心とかを
適当なタイミングで織りなしていくようで、
若い人のがむしゃらな感じとはまた別の味があって
いいなぁと感じます。
「満月ブギ」「19の嫁」「好きな顔」などの
「聴きたかったけれどソロの時はなかなかやってくれない曲」
もやってくれて、
時間は短く感じたけれども満足でした。


サッカーワールドカップの日本初戦があった日だったので、
出る人出る人、
「今日はサッカーに興味の無い人がこんなに集まって
いただいて…」というようなことを言っていました。
私が思うに、サッカーに興味がないというよりは
日本戦に興味がないということじゃないかな…。
それはお前のことだろと思われるかもしれません。
…その通りです。
ええとでも、どちらがというのではなく、
個々人が楽しめるものを楽しめばいいのですよね、ね。

やなちゃんのセットリスト
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2006年06月10日

はいけい、ミラッドくん。

写真展「メディアは命を救えるか」@明大前キッド・アイラック・アート・ホール

小学生の頃人間不信になったのは、
マスコミが原因でした。

その後も、犯罪心理学に詳しいナントカさんやら、
そういえばあの時からあの人変だった、などと証言する
元同級生やら、
涙を誘うために故人の写真の後ろに大仰で安っぽい音楽を
流すワイドショーやらから、
正常と異常の区別、世間に流される記憶、ヒューマニズムなど
の臭さをかぎとって、
人間社会がしんどくなる一方でした。

けれど、こういう戦争写真は見なければ。
知らなければ。
なるまい。なるまい。なるまい。
そんな風には考えています。
目を反らしても、凝視しなければ、なるまい、と。

写真は既に観たことがあるものが多かったです。
だからといって平然とはしていられませんが。
けれど、賞を撮った写真、雑誌に載った写真、
そういうのには拘らなくていいんじゃないかなとは
感じました。
ピンぼけでもいいです。無名の人の写真でも。
もっとあるはずの事実を、
もっと見なければならないと思います。


現在も続く争いで、
特に中東のニュースは気になります。
ミラッド君を思い出すのです。

ミラッド君というのは私の昔の写真に見られるイラン人の男の子で、
私とミラッド君は保育園の同じ組で、
わけもわからず一緒に遊んでいたようです。
私に記憶力がつく前に、家族でカナダへ移ってしまったといいます。

ミラッド君については、写真の様子と家族からの証言しか
知り得ません。
魚屋さんで魚に手をあわせて「ナムナム」と言っていたとか、
金のネックレスとしていたとか、
たくさんのイラン人と一緒に住んでいたとか、
そのくらいです。

私自身の記憶にはいないけれど、
確かに一緒に遊んでいたミラッド君。
今どこでどうしているのでしょう。
ひょっとしたらまた日本に来ていて、すれ違ってるかもしれません。
まだカナダにいて、英語ペラペラかもしれません。
国に帰っているかもしれません。
戦地に立っているかもしれません。
もう、亡くなってしまったかもしれません。

戦争の被害者の写真を見るたび、
この中にミラッド君がいるのかもしれないと
そんなことも、考えます。

拝啓ミラッド君、
ミラッド君は私のことを覚えていないだろうけれど、
私はミラッド君が気になってしかたありません。
ミラッド君。
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似て是なるもの


映画館へ映画を観に行こう!と
早起きをしたのですが、
物事うまくはいきません。
私のチェックミスで、観にいくつもりだった
映画は前日で終わっていました。
けれどどうしても映画を観たかったので、
DVDで他の映画を鑑賞。

『ビハインド・ザ・サン』という
ブラジル映画を観ました。
2つの家族による、
血を血で洗う、復讐の連鎖。
この設定だけでも「悲劇」と感じるのに、
それがむしろ前提とされているんじゃないかとも思うのに、
現実にこういうことは起こってるので、
ますます現代って暗くなります。

主役の人がかっこよかったです。
やっぱりラテンの人ってかっこいい。
女性も存在感あるし。
子供もかわいかったですが、
地味なところで、サーカスの男がいい味を出してました。

監督さんは『セントラル・ステーション』や、
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
を撮った人とのことですが、
今回それがあんまりぴんときませんでしたね。
『セントラル・ステーション』とは脚本まで同じだというのに。

映画や本、漫画に絵画、音楽。
私はしばしば、同一の作者によるものだと
はじめからわかっていながら、
(時にはそれを理由に接触することを決めたのに)
「あ、これあの人の作品と似てる」
などと思ってしまうことがあります。
似てるも何も、同じ人なのに、です。
「ああ、感じが似てるな」と、
はじめに浮かぶのは「似てる」という言葉です。

けどこれは珍しく、あんまり似てなかったです。
私の主観ですけれど。
違う監督さんと言われてもあんまり驚きません。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』の時は似てると思ったのにな。
脚本も、なんだか少し説明的で、
もっと考えさせてもいいのにとは思いました。

まぁ似てても似てなくても、別に問題はないのですが。
ああでも、『セントラル・ステーション』
大好きだったので、
ちょっぴり肩透かしの感じもありました。
まぁまぁ、人それぞれです。ね。


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2006年06月09日

にんべん関係

ひさびさにちゃんとした(?)仙人談義。

辛い憂世に夢を持とうと、
宝くじを買う人もいると思われます。
この世とは本当に、憂きものです。
六月を迎え、五月病と言えなくなってしまった
人々の中には、きっとこんな風に考える人もいると思います。
「仙人のように、世のしがらみを捨てて、
 霞を食べていければどんなにいいだろうか。」


そんな方々をさらに落ち込ませてしまうようで
申し訳ないのですが、
今回は「仙人だって楽じゃないのよ」特集をお送りします。
仙人は、「人」という字を二つも持ってる限り、
やっぱり基本的には我々と同じ人間なのです。


まず、仙人には種類・階級があることを紹介します。
天仙>地仙>尸解仙です。グレード的には。
天仙は天界に、地仙は地上に住んでおり、
尸解仙というのは、一旦死んだように見せかけて
実は魂だけが体から抜けて、
その後、容れ物である身体と結びついて仙人になる者
のことです。

こんなヒエラルキーが存在していることも驚きですが、
地仙くらいになってしまえれば、その後
天仙と地仙、どっちになるかは自由意志のようなのです。
じゃあ天仙になったほうが
いいんじゃない?階級高いし。
と、考えるかもしれませんが、
それがそうでもないのです…。


地仙のうち、天仙に昇進しようとする者は
多くはなかったといいます。
なぜかというと、

「天界に行ったら、大神仙ばっかだもんな。
先輩もいっぱいいるし、苦労しそうだもんな。
だったらどーせもう地仙になったんだから
死ぬわけじゃないし、もうちょっと人間界で
遊んで遊んで、遊びまくってから天界行けばいーや」

という心理の末、らしいです。
意外にも、仙人になったら無関係と思われた
上下関係が、仙人のトップである
天仙界にもあるというのです。
そして面白いのが、しがらみたっぷり
に思える俗世(人間界)のが楽しそうと
考えているところです。

仙人は山でひっそり暮らしているという
イメージも強いと思われますが、
人間社会にひょっこり顔を出して、
効き目ばっちりの仙薬(元手ゼロ)を
安価で売って、その売上金で
居酒屋でちょっくら酒をひっかける…
という仙人もいたようです。
そういえば仙人て、酔っ払い多そうですね…。


仙人には「人」という字が二つも存在していて、
やっぱりやっぱり、人間なのです。
仙人にとっては、むしろ天界よりも地上の方が
しがらみが少なかったのでしょう。
どこかで異種で、どこかで同種の人間界の方が
楽しかったのでしょう。

というわけで、
俗世のしがらみを捨てて仙人になりたいなぁ
と思っている方には、
地仙になることをオススメします。
どうせ仙人になるのなら、
やっぱりヘラヘラしたいものです。
posted by Cui at 12:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 仙人談義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

アサヒにのぼる夜

Carmen Maki presents「Musician meets Musician Vol.2」@浅草アサヒ・アートスクエア


カルメン・マキさん企画のライブ。
やなちゃんとの共演です。

第一部はやなちゃんのステージ。
Catsupのおふたりはおそろいのスカーフなんぞをして、
仲の良い兄妹っぷりを見せてくれました。

既に20年のキャリアを持つやなちゃんなので、
自分よりベテランの人と一緒にやるのは
珍しい事だったんじゃないかと思います。
ちょっと緊張気味にも見えたし、
曲もしっとり系が多くて。
それでも、「さよなら人類」と「ジャバラの夜」は
はじけてましたが。

「さよなら人類」即興部は
「♪似ているな 似ているな」と軽快に言うので、
何かと思っていたら
「♪俺の絵と 似ているな」と続けたので、
…アレか!
と気付いてしまいました。
時事ネタ大好きですね…。
曲の後「さよなら人類」についてのカミングアウトもあり、
びっくりでした。
曲中の「ついたー!」という石川さんパートは
熊坂義人さんが担当していましたが、
最後だけ言うのを忘れてしまったらしく、
やなちゃんが横目で睨みながら
「ついたぁー!」と怒ったように叫んだのが面白かったです。


カルメン・マキさんはやはりかっこよかったです。
前とは異なって今回はエレキな編成で、
雰囲気が前回とちょっと違ってました。
鬼怒無月さん一人にしても、
ウエアハウスの時とは大分印象に差が。
マキさんのCDも欲しいのですが、
きっと沢山あるんだろうな…。
けどほんとのところを言うと、
彼女の音楽はCDよりもレコードで聴きたいです。
機械持ってませんが。


アンコールではやなちゃんとマキさんが2人で演奏。
10年前にやなちゃんが訳詞を提供(?)した曲などをやりました。
一緒に出るのはもとより、最後に会ったのすら
5年以上昔のことというおふたりでしたが、
やなちゃんの言う所ではセッションは「ぴったんこ」で、
それがすごく嬉しそうなのでした。

やなちゃんのライブだというのに珍しく雨も降らず、
久々の浅草観光も(少しだけど)できて、
おもしろい日でした。




やなちゃんのセットリスト
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キャンディの包み紙


おうちで休日らしい映画を観ました。
なにが休日らしいかというと、まぁ、空気が。
晴れた日の日曜日みたいに、
ちょっとぼんやりした
けどまぶしい光のある映画。

『エル・スール』というスペインの映画で、
『ミツバチのささやき』という映画を撮った監督さんの作品です。

両方とも、ぼんやりまぶしい休日の空気が流れる作品です。
というか、そんな空気をもカメラに収めてしまってるような。
スペイン内乱が背景に見え隠れしてるんですが、
そこには、核心には、
触れそうで触れません。

けどなんだかすごく繊細で
痛々しくもあるので、
核心をさらけだしてるんだか、隠してるんだか。
キャンディを包む透明のビニールのような感じです。
中に入ってるキャンディの味は
食べてみないとわかりません。
posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

映画的自殺点

「表現は手段であってはならない。
 表現そのものが目的とならなくては。」

別にそんなに好きというわけでもない
某有名人の言葉なのですが(多分)、
これは私も常々感じていた事でした。


『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』
という映画を観ました。
阿部定のと同じ監督・主演。

前回も思ったのですが、
題材選びはとてもいいのに、
とても面白そうなものもってきてるのに、
表現の部分が足りていないな、と感じてしまいます。
「何を撮るか」ではなく
「どう撮るか」の部分が。

「どう撮るか」、
この言葉は手段のように見えるけれど、
実は目的であるべきなのです。
そこを間違えるのは、
オウンゴールをしているのと同じです。


今作の主演には石橋蓮司さんもいて、
ピエロも出てきて、
すごく、密度の高そうなイメージなのに、
なんだか題材や材料に任せっきりになってしまってるようで。

なので
「あぁ、○○監督が撮れば…
××監督だったら…」
と思ってしまうのです。失礼とはわかっていながら。


もしかしたら今月末に観に行く予定の
『乱歩地獄』という映画に
これと同じ題材の話が入ってるかもしれないので、
そしたら比べて観てみようと思います。
それぞれの表現のいる位置を、
観比べてみようと思います。
posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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