2006年01月27日

トランクに新しい歌を詰めて

歌姫楽団ワンマンライブ@吉祥寺スターパインズカフェ

待ってましたの歌姫ワンマン、
「歌姫楽団の夜〜トランクに新しい歌を詰めて」。
実は歌姫のワンマンへ行くのは初めてでした。
いつも数曲しか聴けなくて、あれもこれもとばっかり
思っていたのが報われる時がやってきたのです。

どうなるのかと思ったホーンセクションも、
よくサポートで入るサックスの人を含め、
トランペット、そしてトロンボーンまで入れた
強力体制。
聴いていて、やっぱり歌姫の曲には管の音が合うなぁと
再確認しました。

メンバーは立ち位置が若干いつもと違っていたけれど、
いつも通り舞ちゃんは誰よりも興奮して、
田口さんは暴れて、
縫田さんはクールに徹し、
森さんは喋ろうとしてもうまくゆかず、
「熱帯魚の話ならずっと喋れるけど…」とか言ってました。

そして私のアイドル、しこうさんも
久々に堪能できました。
実は適当に弾いてるんじゃないかっていうくらい
余裕綽綽としてぽろぽろピアノを弾きます。
あの指の動き観てるだけで1日飽きなさそうです。
バンザイしてからまた弾いたり、
曲中に音響さんへ指示を出してまた何事もなかったように
弾きだしたりするのってそんなにも簡単なことなんでしょうか。
いとも簡単そうにやってしまうんですもの。

今までライブではおそらく聴いたことのない、
「哀のメロディー」、「透明」、
「夢の中ではサリーの様に」などといった
ファーストアルバムの曲も多かったです。
舞ちゃんのピアノ弾き語り姿もだけれど、
なかなか珍しいことが多いライブでした。

照明にしても衣装にしても、もちろん音も、
いろんなとこで「魅せ方」がうまいなぁと感心します。
アンコールの際にはサプライズで
メンバーからのバースデーケーキも出て、
涙ぐむ舞ちゃんの姿からは、
「亀ちゃん脱退の時には解散の話も出たけど、
どうしても続けたかったから」という歌姫の、
再結束がうかがえたようでした。
夏にはアルバムも出す予定とかで、楽しみです。

「これは何ケーキ?」という質問に
「?たんじょうびケーキ?」と答える舞ちゃん。
アンコール曲の「苺」にひっかけての問いだったのには
気付かなかったようでした。
アンコールまでおいしいライブでした。
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運命じゃない赤い糸


面白いと感じる映画は沢山あります。
けど、「自分は好き」というのは必ずしも
「皆も好き」とは限らず、
むしろお薦めしても
首を傾げられてしまうことの方が多いので、
そこに小さな喜び(アイデンティティにもなってるのかも
しれませんがそんなかっこいい呼び名をしなくてもいい気がします。
小さな喜びを覚えてるってだけでいいです。)と、
それでも面白かったのを誰かに言いたい気持ちがあるから、
きっと私はブログを始めたんだと思います。

そんなわけで、
万人にお薦めする映画というのは
そもそも持つつもりもないに等しかったのですが、
現れました。
これならいろんな人にお薦めできます。
映画をよく観る「通」のひとにも、
片手で数えられるくらいの映画しか観てない人にも。
オススメです。『運命じゃない人』

一人の男の一日の出来事の中の、
謎でもなんでもなかったことが「実は」何かとつながってるのを
つながってる人たち一人一人の視点を追っていくことで
観客にのみ暴かれるという構成。
あんまり巧みに隠されるので、
何がどこにどういうふうに繋がるのかが
なかなか見つけられません。
そのぶん、わかったときスカッとします。

周りはいろんなとこで関係して、
仕掛けつ仕掛かれつつなのに、
中心の男からは何一つ仕掛けられないで、
仕掛けられているのにそれに全く気付かないという
徹底ぶりがいいです。

あちこちに散りばめられた伏線。
運命じゃなくても糸が張られてます。
この監督(脚本家)は、
頭のすごくいい人か、嘘のうまい人か、
なんでしょうなー。

キャラクターも全員愛嬌あって
(特に主役の人とヤクザの親分)、
それだけでもにやにやしちゃいます。
オススメの映画。
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2006年01月26日

くせものぞろい


Gさんライブ@下北沢lete

Gさんの下北水中ライブも何ヶ月かぶり。
先月leteはかちむつみさんライブを観に行ったし、
Gさんのも2niやジャンタルマンタルのライブへは
行ってたものの、
両方そろうのはどうにも久しぶりな気がします。

このライブの前日、某テレビドラマを見ていたら
「たま」が一瞬うつってびっくりしました。
テレビをよく見てるGさんだから、
もしかして見てて、何か言うかな、
「さよなら人類」唄ったりしないかな、
まさかそんなことあるはずないよな、
と考えていたら、
まぁその通り、そんなこともなく過ぎていきました。
妄想の時間は終わりです。

ライブは、もう笑っちゃうくらいにミスが続出でした。
何曲コードがおかしくなって
「あーだめだだめだ、もっかいやろっ」
とやり直したことか。
「一年のはじめのライブからこんなんですいません」
と何回も謝っていました。
気を悪くするどころか、なんだか面白かった印象が強いです。
場所がleteだからっていうのもあるんでしょうけど。

先週雪が降ったときの話。
次の日晴れていたので下の娘さんと一緒に
「ただ木に雪を投げつける」という遊びを
していたようです。
「うまく当たると木の上の雪がざざーって落ちてきて、
それがすごく楽しくて、
えんえん2時間くらい、゛次はあの木だ―゛とか言って
遊んでいました」
とのことでした。
それで遊びすぎてまだ手が痛いらしいです。
Gさんの四季は地味に地味に楽しく過ぎていくのでしょうね。

個人的にはなんだかあんまりライブで聴かない曲が
多く感じられました。
「さよならおひさま」とか、ライブで聴けるとはあんまり思って
なかったもので。うれしかったです。

来月は14日にライブを入れたかったけれど、
埋まっていたので16日です。と言ってました。
「チョコもらおう作戦が…」
崩れてしまったようです。

今年は5枚目のソロアルバムと、ジャンタルマンタルのアルバムを
出したいと言っていました。
さらに2niのライブ再び…の予感も。
ジャンタルマンタルはメンバーの予定がなかなか合わず、
集まるのが難しいようで、バンドって大変だという話をしていました。
「たまも、よくやってたなと思います。
あーんなクセのある人たちとよくね。
知久君もクセあるし、石川さんも…ヤナちゃんもクセあるよね。
…まぁ俺もあるのかもしれないけど。」
ありすぎです。

うろおぼえセットリスト
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2006年01月21日

賢治ニモ負ケズ

DANさんライブ@吉祥寺スターパインズカフェ

東京に雪が降りました。
何センチも積もって、これは5年ぶりだとか
実感の湧かないことがテレビで言われていましたが、
外に出かけるのはたしかに億劫。
「出かけられなくなってしまったけれど
許せてしまう」といったような魅力を持ってるのが雪です。

けれどもDANさんのライブに行けるせっかくの機会だというのと、
前々からスタパでやってくれないかな、と
言っていたこともあって
長靴を履いて出かけたのでした。
そういえば一昨年は台風の中スタパに行きました。
雨や風どころじゃありません。
雪ニモ負ケズ、嵐ニモ負ケズ。
スタパに呪いでもかけられてるのでしょうか…

約半年ぶりにDANさんのライブに行けたわけですが、
やっぱり、いっぺんで好きになっただけのことはあります。
サックスとベースとのトリオ(この二人もものすごく
上手でした。息ぴったりです。)もかっこいいし、
もたつかない甘さのこじゃれた音楽を広げていきます。
映画の中みたいな空気で、
つまらない映画よりずっと映画の雰囲気を出してます。
すてき。

またビッグバンドとの共演も果たしました。
アコなしのDANさん(歌だけ)というのは初めて観ましたが、
たしかにDANさんの曲はビッグバンドの音と合います。
ショーっぽいです。

新しいミニアルバムも購入できて
帰りは雪もやんでいて、
池に落ちた雪の塊が
池の中にもやを作ってるみたいで面白くて、
雪の日に出かけるのも悪くないかも、
と新しい発見(外出に酔っていたためともいえる)
をした冬の一日でした。

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2006年01月16日

卍卍卍卍卍


↑タイトルしつこいですね。
けどこの「卍」って字、なんだかそれだけで雰囲気あって、
いいですね。向き逆さにしたら大変ですけど。
谷崎潤一郎原作、増村保造監督、『卍』を観ました。

増村さんは特集上映のチラシを観た時から気にはなっていて、
別の特集上映(浅岡ルリ子の)の時に『女体』というのを
観に行きましたが、
そっちでは正直、期待の方が大きくて、
監督の力があんまりわからなかったという感想でした。

で、今回代表作ともいえるものを観たのですが、
期待通り、カメラワーク冴えてました。
色も濃くて、小物も拘ってくれてて、
原作は読んでないけれどおそらくイメージは
壊されなかったのではないかと思います。
主演の二人(岸田今日子、若尾文子)も綺麗。
音楽に関しては、『女体』を思い出すものがありました。
なんだか絵画的でした。

ただ、私個人の趣味として
谷崎潤一郎はつぼではないので、
ストーリーの面においてはあんまり楽しめなかったのですが…
といっても、谷崎の作品は『痴人の愛』と『春琴抄』しか
読んだことがないんですけれど。
このふたつでは『春琴抄』のが好きでした。

で、最近『蓼喰う虫』をちょっと読んでいるのですが、
その中にこれが谷崎と増村の共通点かな、というのを
見つけました。
女性についても、「自分がその前に跪いて礼拝するような
心持になれるか、高く空の上へ引き上げられるような興奮を
覚えるものでなければ飽き足らなかった。」と考えて、
「西鶴や近松の描く女性は、いじらしく、やさしく、
男の膝に泣きくずおれる女であっても、
男の方から膝を屈して仰ぎ視るような女ではない」
という感想を持っている点です。
なんとなく、今まで読んだ谷崎の作品(これ入れて3冊ですが)
と、今まで観た増村の作品(たった2作ですが)
からは、気丈で中心に立つような女性の姿が見られます。

女って一体なんなんだろう。
なんだか私、男よりも女のほうが不思議なんです。
自分も女だけれど、
女のことの方がわからないような気がします。

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2006年01月15日

ケチャップ添えたら


ハンバートハンバート、やなちゃんライブ@青山、月見ル君想フ

前にやなちゃんがりょうせいさんと一緒にやったとは
知っていたけど、
まさかハンバートとやなちゃんが同じイベントに出るなんて…。
しかもやなちゃんはケチャップという、
以前朗読ライブで出ていたアコーディオンとウッドベースの
熊坂兄妹と一緒に演奏するというのだから、
これはもう笑いが止まりません。
そしたら、ケチャップ兄はりょうせいバンドのメンバーだというでは
ありませんか。
ハンバートと合うだろうなとか考えていたので、
さらにびっくりでありました。

久々に観たハンバートは、
二人とも髪形が変わっていて、一瞬わかりませんでした。
月見ルは初めてのハコだというのに、
いつでもどこでもあくまでも落ち着いてます。
知らない曲も増えてましたが、
「夜明け」や「おなじ話」がまた聴けて嬉しかったです。
「怪物」っていう曲、かっこよかったです。
ケチャップ兄さんが3曲ほどベースで参加しましたが、
期待を裏切らず、いい音出してました。

やなちゃんとケチャップはやっぱり合いました。
やなちゃん自身がすごく楽しそうだったし、
やっぱり曲とアコの音がぴったり合っています。

ケチャップの二人が浦和出身ということで、
高校時代を大宮で過ごしたやなちゃんにとっては
浦和はすごく都会で、いい場所で、
初デートでタジマリエさんと一緒に武内まりやの
コンサートを観に行った思い出の地だとか、なんとか、
いろいろ熱く語っていました。
そんなリエさんに捧げる曲として「ジャバラの夜」。
やっぱりお客さんをコーラスで巻き込んでました。
あとは埼玉の電車での「愛子さん事件」の話をしたり、
「たかえさん」唄ったり、どうも女性の名前の多いライブでした。

「アムステルダム」(シャンソン)をかっこよく唄ってから
「さよなら人類」即興部では気象関係、建築関係の
時事ネタを喋ってふざけてました。
チャップリンの「Smile」も出て、
なんだかすごく、勢いづいたライブで、
個人的には今まで参加したやなちゃんのライブで
一番楽しい時間でした。

最後に出演者全員で何故か島倉千代子の曲やって終了。
ちょっとラッピーなやなちゃんの姿もありました。
またケチャップとハンバートとやらないかな。
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2006年01月13日

不思議な正月の夜


不思議な正月の夜@吉祥寺スターパインズカフェ

サードクラス主催で、知久さん・トモフスキー・ワタナベイビーが
参加する半年に一度の不思議バスツアー。
私は初参加だったんですけど、
いやー楽しかったです。
後から気付けば13日の金曜日だったわけですが、
そんなんだれも気付かないくらい楽しかったです。
流れはこのようでした↓

・ムトゥ・アラーターによるヴァイオリン演奏
まずムトゥが一人で出てきて挨拶。
ムトゥの声初めて聞きました。
ムトゥのヴァイオリンは、全然ヒステリックじゃないから
すごく心地いいです。
早弾き見事でした。
演奏後のちょっと誇らしげな顔も
憎らしいほどかわいいです。

・知久さん
知久さんと、サードのサポートのみかと思いきや、
トモフもベイビーもやってきて、
全員で「よるのおんがく」や「らんちう」。
喋りの部分は大人数だからこそのものになってました。
今回は全員が全員の出番に出たり入ったりするという
形をとったらしく、
「電柱」もベイビーとデュオでした。
自分の出番もだけれど、後に他メンバーの舞台に
出てるときも、ものすごく楽しそうでした。
ライブの一番最後に、「やってる側が一番楽しくて
すいませんね」と言うほどですからね。

・トモフスキー
トモフは初めて観ましたが、
終始酔っ払いみたいなテンションで、
おかしな人でした。
盛り上げ上手です。
ベイビーを呼んでやった「タイクツカラ」、
ベースラインよかったです。

・ワタナベイビー
最近CMで曲が使われたり、竹中直人の映画に出たりと
人気者のベイビー。
「デイドリームビリーバー」とか、よかったなぁ。
あとで知久さんとトモフも呼んだとき、
皆でふざけていたのが楽しかったです。
トモフの時もだけれど、ベイビーの時も
そりゃもう相当に盛り上がっていて、
「これを越えられるかサード・クラス!!」
とプレッシャーを与える意地悪な先輩でした。

・サード・クラス
先輩たちに囲まれるとやっぱり緊張の色が出てしまうけれど、
始めからずーっとサポートとしてステージに立って
演奏しつづけるのはタフだなーと感心。
お正月だから占い出るかなと思ってましたが、
ライブ中には出ませんでした。

・アンコール
アンコールというか、一旦また全員そろって何曲か。
「不思議な正月の夜」という新曲(?)もちゃんと
やりました。普通はあれを新曲って言わないはずなんですけどね。
(「不思議な六月の夜」の詞を変えただけのものです。)
全曲やり終えてからのアンコールでは、
知久さんの一本締め、で終了。


やってるほうがとにもかくにも楽しそうで、
全員ちょっと酔っぱらってるような、
楽しんだもの勝ち!といったような、
そんなへべれけライブでした。
どこでアンコールが出てもおかしくないような。
また6月にやることは決まっているそうです。
行かなきゃ。
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2006年01月11日

LES ENFANTS DU PARADIS


今はもう少ない名画座で名画を鑑賞してきました。
映画史上に金字塔として聳え立つ、
『天井桟敷の人々』

前にも書いた記憶がありますが、
「名画」って、あんまりその位置を確固としていて、
自分の好き嫌いの余地が入らなさそうで、
なんでも「さすがだね」の一言で終わってしまいそうで、
ちょっと敬遠してしまうところもあるんですが、
これはなんだか映画の写真を観た限り、
世間に名作として扱われていようといまいと
個人的にも好きそうだと思えたので。

やっぱり私好みでございました。
まず道化師というもの自体が既にツボなんです。
セットにしても演技にしても
なあなあにされていないし、
見事でした。

豪華なのだけれど、仰々しくなくて、
上品なのだけれど、無表情じゃなくて、
いやらしくない派手さがあり、
軽薄でないロマンチックさがあります。
熱のある映画でした。
これぞ「ドラマ」っていう感じの。

一本の映画で途中休憩をいれるものを
実際映画館で観たのは初めてです。
長かったけど(3時間)、でも
面白かったから、さほど長く感じませんでした。
名画でした。
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2006年01月09日

サンボのおみやげ

『黒い神と白い悪魔』という古いブラジル映画を観ました。
なかなか社会派な映画で、戦争や宗教のことを考えさせられました。
白黒の映画なんですが、
コントラストが強くて、陰はどこまでも黒くて、
それが映画にも深みを増させているようでした。

映画自体とはあまり関係がないのだけれど、
『黒い神と白い悪魔』という
意味深なタイトルから思い出すことがありました。

いつか聞いた、
「何でバイ菌を黒で描くのか?」
と尋ねた人がいるという話。
そして本で読んだ、
ファノンという黒人の以下のような言葉。
「私を愛してくれるとき、ひとは皮膚の色にかかわらずだという。
私を毛嫌いするとき、皮膚の色のためではないと付け加える。」
(『ポストコロニアリズム』)

必ずしも悪気がそこに存在するわけではないけれど、
こうやって気にしている人たちがいるのなら、
考えなければいけません。
けれど、あんまりそこで意識しすぎても、
それはそれでどうかなぁと考えます。
はっきり区別して、それを押し付けてしまうのは、
また差別に繋がってしまいそうなので。

「ちびくろサンボ」問題はその代表例ではないかな。
あの絵本は私自身大好きで、復刊希望派でした。
差別意識は持っていなかったし、
単純に絵本として大好きです。いまも。
なんだかあれは、いわゆる「先進国」が
「先進国」でありたい為に起こしたように
感じてしまうのですが…
詳しくは知らないので、あんまり勝手なこと言えませんが。

けど最近また出版されてますね。
今初めて読む子供たちが、大きくなったとき
どう振りかえるのかな。
私と同じ意見もあり、違う意見もあるだろうけれど、
なんにせよ、とりあえず、
差別なんてしない人になってください、こどもたち。

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2006年01月08日

艶やかなモノトーン


『雨月物語』という映画を観ました。
言わずもがな、同名の小説が基となっています。
恥ずかしながら、私は未読なのですが…。
いつかちゃんと読んでみたいとは思ってます。

京マチ子、きれいです。
みやびです。
ああいった、日本の妖艶とした雰囲気をもっている方、
実は珍しいんじゃないかという気もします。
なんだか、もう女優さんという感じじゃなくなっていて、
なにか別の、ミステリアスな生き物なんじゃないかとすら
感じてしまいます。
ひどく魅惑的な、なにか別の生物。
身を滅ぼしても近づきたい、
映画の男の気持ちがよくわかります。

映画全体が上品です。
けど、きどりすぎた上品さじゃなくて…。
やっぱりこういうのが「雅」というものなんでしょうかね。
人をつきはなす高慢なものではなく、
あくまで人を惹きつけるものです。
みやび。
自分はなれなくても、作れなくても、
残ってほしいものです。

映画は白黒で、画像の状態もいいとは言えないのだけれど、
どういうわけか「艶」がある。
「つや」「あでやか」「ようえん」の「艶」。
白黒なのに色が豊かという字をあてたくなるのは、
まこと不思議な現象です。



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2006年01月07日

ライオンの提供


ライオン・メリィさんライブ@吉祥寺スターパインズカフェ

楽しみにしてたメリィさんのライブ、「メリィの神棚の逆襲」。
さらにゲストとして前から気になったいた、
とうじ魔とうじさんも出るということで、わくわく。
とうじ魔さんはもっとアングラちっくな怖い人かと思い込んでたら、
お洒落でかわいいおじさんでした。
メリィさんとの思い出話
(明石家さんまに負けた…というのと、
出演依頼の電話を小学生の息子さんがとってしまい、
「ライオンから電話きた!」と言われた話)なぞを語りつつ、
ゆでたまごスライサーやら木綿糸やら、
ビニール袋とホースやら、
楽器でないものを楽器として「音楽」してました。
パフォーマンスというのが正しいのかな?
けどその後、アンコールの際には
木綿糸でバンドの演奏にちゃんと参加(即興で)していて、
すごいなーと感心したのでありました。
またゆっくり観てみたいです。

メリィさん、スカート姿で足がすんごく綺麗でした。
懐中電灯を照らしてもらうタイミングを失ったり、
イントロ当てクイズのテープを流しっぱなしにしてはしゃいだり、
お客さんにウエーブをさせたあと静かめな曲をやったりと、
慣れてないって感じの進行もそれはそれで愛らしかったです。

バンドの中にいたサックス他の演奏者さん、
どこかで観たことあると思ったら、
大晦日に拝見した栗コーダーのメンバーの方でした。
サックス、いい音出てましたー。色っぽくて。

エコーユナイトのライブで聴いた、好きな曲もやってくれたし、
「ヒロシです」のテーマ曲もあり、
うさぎさんの着ぐるみも出演し、
芥川の「鼻」の一節を朗読し、
私が唯一持っているCDからも一曲演奏してくれました。
おはなしでは最近ちょっと話題の「毛皮」のことも。
単に賛成/反対というのではなく、
いろいろ考えていて、ちゃんと考えていて、
『よだかの星』ばりに心優しいメリィさんでした。
意見が合わない人も、こんなに考えてくれてるなら
許せるんじゃないかな。

会場には獅子舞があったり、
ステージが本当に神棚になってたりで
それも面白かったです。
ステージにかかってた幕、
メリィさんの私物(おばあさんの形見)とのことでした。

あいらしいライブでした。
「もう今年はライブやらないかもしれないけど…
CD作るくらいなら誰にも迷惑かけないと思います」と、
ちょっぴりCDのにおいも。
百獣の王なのに遠慮がちにしゃべるメリィさんは、
心に子羊を飼っているようでした。
かわいいひとです。
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2006年01月04日

おかし中毒


みなさん初夢はどうでしたか?
私はとても不思議な夢をみました。
殺しちゃったり死んじゃったりするけど、
あんまり不吉感のない、へんな夢でした。
ブニュエルみたいにへんでした。
細かく書いてもいいんですが…
やっぱりやめます。
途中で私はワカメちゃんになってしまいました。
それが一番印象深かったです。
おかしな年になりそうです。

ブニュエルというのは、映画監督のルイス・ブニュエル。
この人はおかしな映画を撮ります。
その人の『自由の幻想』という映画をみました。
やっぱり私の夢なんか及ばないほどへんでした。

『アンダルシアの犬』の予告編でのワンシーンが
あんまり気持ち悪くて、
すごいとは思いながらも、おっかなびっくり、避けていたんですが、
どうも知らずに『哀しみのトリスターナ』
観ていたようです。
アンダルシア〜のように気持ち悪くありませんでしたが、
やっぱりどこかおかしい。

今回観たものも、おかしかったです。
おかしな人です。
ダリと組んだりしたと知ってなんとなく納得。
そんなおかしさです。
今回観た映画は、ずっとおかしなことが続きます。
例えば、すぐそこにいる子を探しつづけたり…。
シュールとかユーモアとか、
そういう言い方もできるかもしれませんが、
もっと病的なおかしさが…。
だって才能って、病気みたいなものですもんね。

甘いものも好き。才能も好き。
どちらも知ってしまったら、享受をやめられない。
おかしな一年を迎えられるならば、嬉しいです。
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2006年01月02日

なまあつたかい靄もある

そんなわけでライブ中に年を越してきました。
みなさん明けましておめでとうございます。
去年お世話になった方もそうでない方も、
今年よろしくになる方もそうでない方も、
明けましておめでとうございます。

2006年最初の映画です。
ビデオで観ました。『殺人に関する短いフィルム』

『デカローグ』の一話を映画化した
キェシロフスキ監督の作品。
デカローグ版は観ていないのですが、
いつか観比べたいと思ってます。

さすが、さすが、さすが、さすが、かっこぅいいです。
うまいです。かっこいいです。うまいです。
何度言っても足りません。かっこいいです。うまいです。

ひとつひとつのシーンの隅々に及ぶまでが
監督の意識の元にあるようで、
全てが、思い通りにされているようで、
シーンの数だけの絵を魅せられた気分。
少し黒いもやのかかったような黄色い画面、
ガラスに映る姿、
影、
鏡、
タテヨコの構図。

殺されたタクシー運転手、犯人の青年、
死刑廃止論をとなえる弁護士。
それぞれが丁寧に描かれてて、
あんまり自然に、突然に誰かが誰かのシーンに
入り込んできて、視点もいつの間にか切り替わってて、
一つの話なのに三つ以上の人生を観てしまいました。
台詞もまた、いいんだな。
何気ないのに、考えられていて。

キェシロフスキ監督の作品には、いつも
生暖かさを感じます。
肌の温度くらいの、脈うつ暖かさ。
ただの風景までにも、ただの影までにも
血が通っているように感じます。
暗いシーンじゃないのに暗いから、
その暖かさがますます生々しくなっていきます。
posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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