2005年12月31日

インストゥルメンタルな夜明け

年越しライブ@吉祥寺マンダラ2

Gさん主催の年越しライブ。
大晦日にライブに行くのは3回目ですが、
きちんと年を越すのは初めてでした。
出演者、豪華でした。

・栗コーダーカルテット
気になっていたので、聴けて嬉しかったです。
リコーダーのきちんとした演奏なんて、聴くの何年ぶりだろう。
リコーダーだけのバンドさんと思っていたら、
大きな笛(あれもリコーダー?)や
ホルンみたいなやつ(名前わからず)もあり、
ウクレレあり、太鼓(膜に描かれた絵がかわいい。)あり
で、リズミカルでした。

・ママクリオ
クリスチイヌさんとマツさんも参加しています。
この日はパスカルズメンバーも多くでてました。
中国やアイルランドやスウェーデンの民謡をやっていて、
胃袋みたいな面白い楽器(名前わからず)も出て、
みなさんどこか外国からやってきた民族のようでした。
マツさんの作ったという曲も、
世界のどこかで他の誰かに演奏されてないのが不思議なくらい
トラディショナルな雰囲気の曲でした。
新しく作ったバンドのようですが、
一人一人のクオリティの高さからは貫禄しか見えません。

・坂本弘道さん
電チェロの坂本さんは、エコーユナイト及びパスカルズでは
何度か観たことがあって、そこでの演奏が私にとっては
坂本さんの全てだったのですが、とんでもなかったですね。
前にイトケンさんがやってたような音重ねをやっていたのですが
それがとにかく爆裂です。
チェロをギターみたいに持って演奏するし、
チェロの先の針みたいなのを天井にガリガリするし、
火花ももちろん。
それでいて、音もかっこよくて、
おしゃべりも上手でした。(閏秒の話、アメリカでのライブの話…)
音とパフォーマンスの名手のようです。
3月のソロライブ、行きたいです。

・ロンサムストリングス
このへんで年明け。もちろん、3、2、1、ハッピーニューイヤー!
ということもなく、演奏中にさらりと年越し。
やったところで盛り上がるとも思えませんが、
やっぱりびっくりしている人も多々で、
それが他の年越しでは味わえない気がして面白かったです。
ロンサムも気になっていたバンドでした。
カントリー調の音楽でした。
ウッドベースの人がまた、仙人みたいで、
そして演奏もかなり上手で、
また仙人でありワザビトを見つけてしまいました。
バンジョー原さんの哀しい話、
「まぁ、もう去年のことですけどね」が寂しい余韻を残しました。

・ま・にーの
ヴァイオリンの女の人、美人でした。
なんだかヴァイオリンがメインの音楽を
久々に聴いた気がします。
あの独特な高音がぐるぐるしてしまうんですが、
予め作られた濃い世界の中でのぐるぐる、
気持ち悪くて、ちょっと気持ち良かったです。

・ジャンタルマンタル
一瞬5人組になったのかと驚きましたが、
ママクリオから一人サポートに来てもらったようです。
いやー、かっこよかったです。
皆渋みがあってかっこいいです。
Gさんがバンドでやるのを観るのも久々。
ベースを聴くのも久々。
斉藤さんも珍しく喋ってました。
尾引さんのイギルと「へんなこえ」も、かっこいいです。
誰がどの曲を作ったのかわかりませんが、
4人(5人)の世界にずれることなくて。
CDができるのも待ち遠しいです。


いやはや、楽しいライブでした。
今までで一番楽しい年越しでした。
インストばっかりというのも全然気にならなかったし、
陶酔したり興奮したりで、
煩悩すてられない欲張りなライブでした。
楽器もたくさん出ましたねー
ギター、ベース、ウクレレ、ピアノ、ピアニカ、バンジョー、
口琴、イギル、リコーダー、太鼓、キーボード、
鈴、ヴァイオリン、電チェロ、アコーディオン、
名前のわからない数々の楽器も。
ひとつも満足に楽器が扱えない私にとっては、
すごく遠い世界だけれど、
それを身近で聴けたのが、勿体ない、贅沢な時でした。
2006年もいろんな音楽が聴けるといいな。
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2005年12月30日

ある少女


ベストテンも発表してしまったのに、
また観てしまうのはなんとも情けないですが、
2005年最後となった映画鑑賞。

『ロゼッタ』という映画のビデオを借りました。
予備知識ほとんどなく観たのですが、
なかなかいい作品でした。

音楽が全くない映画って珍しいです。
普通、エンドロールくらいには流れます。
けど、これは本当になかったですね。
音楽もなくて、カメラは手持ちなのか揺れもあって、
一人の少女にぴったりついてるものだから、
どこかドキュメンタリーっぽくもありました。
台詞もちっとも説明くさくなくて、
それでもきちっと心理描写ができてるあたりは
スタッフの息が合っているからなのかな。

なかなか職の見つからないロゼッタの行動は、
一般的に言えば素直じゃないのでしょうけど、
私は昔から、なぜか「素直になれない子」のとる行動に
無性にいとおしさを感じて、
その子がものすごく素直ないい子だと思ってしまいます。
まぁ、それはテレビや映画や本の中の子に対してであって、
実際近くにいたらどうかわかりませんが。
ロゼッタも素直な子です。

ラストも、派手ではないけれど
どしっとくるものがありました。
私の好みの的とは完璧には一致しないけれど、
いい映画だったんじゃないかと思います。

観終わってから、あ、この映画は
『息子のまなざし』『ある子供』
と同じ監督さんだったのか、と知りました。
『ある子供』、今もう公開しているのかな?
観に行きたいです。
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2005年12月26日

いない重圧

パスカルズライブ@吉祥寺スターパインズカフェ

朝、石川さんが体調不良の為欠席と知り、
正直「そぉんなぁぁぁあああ…」とがっくりしていました。
体調不良というのが心配な反面、
やっぱり久々にみれるの楽しみにしていた分
素直に身体を案じるだけでなくて、
エゴというものが働いてました。
しかし、石川さんいないときれいにまとまりすぎないかな…
と、どうなるのかハラハラしてました。
(前にも欠席することはあったみたいですが。)

けど、蓋を開けてみたら
なんだかすごく面白かったです。
いつも石川さんがいるところには
「本日欠席 来年もよろしく」と
書かれた、ランニングの形の紙が飾られていました。
マツさんや原さんは石川さんばりに叫んだり動いたりするし、
みなさんどこかいつもより気合いが入っているように
見えました。
いつももっと淡々とやってる気がします。
けれど「石川くんのいない重圧に耐えきれなくて…」
と、MCじゃないはずの時間に喋っちゃうマツさんもいて。
「いない重圧」をみんなに感じさせるのは、
さすが石川さん。

タロウさんの曲をやる時に
お客さんとして来ていたパーカッション奏者、トシさん
なる方が急遽ゲスト出演。
このトシさんがまた、渡ちゃんみたいに
お酒手放さなくて、
見かけはまるで仙人のようで(=私のタイプ)、
しかもパーカッションはめちゃくちゃ巧い。
ワザビトです。
かっこよかった…。

いつもとはもちろん違ったけれど、
単に石川さんをパスカルズからひいただけというのでは
なく、まったく新しいパスカルズがいました。
新曲も多かったように感じましたし。
いつもぱぱっと済ましてしまう
メンバー紹介をゆっくりやるし、
いつもは喋らない人も珍しくライブ告知をしたし、
いつもとは違うけれど、レアで楽しかったです。

石川さんは大人の水ぼうそうになってしまったらしく、
暫く安静が必要なようです。
「おなかじゃなくて顔がぱんぱん(笑)」
と、知久さんは笑ってました(cf.「おなかパンパン」)。
「ランニング飾られてるのみたら、泣くかなぁ。」
とかも言ってました。
顔はぱんぱんだから、
うれしい顔がちゃんとできない、かな。(cf.「おるがん」)
(↑わかる人だけわかってください)
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2005年12月24日

2005年映画の旅路

あと一週間ほどありますが、
今年観た映画ベスト10発表します。
・今年初めて観た映画であること
・一監督一作品
という制約にのっとって、
ではどうぞ。

位置情報『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』
    (ヤン・シュヴァンクマイエル '64 チェコ)

位置情報『偶然』
    (クシシュトフ・キェシロフスキ '82 ポーランド)
位置情報『ゆめこの大冒険』
    (筒井武文 '87 日本)

『大通りの店』
    (ヤン・カダール/エルマール・クロス '65 チェコ)
『髪結いの亭主』
    (パトリス・ルコント '90 フランス)
「エロスの純愛」―『愛の神、エロス』
    (王家衛 '04 アメリカ/イタリア/フランス/中国)

『シェルブールの雨傘』
    (ジャック・ドゥミ '63 フランス)
『巴里の恋愛協奏曲』
    (アラン・レネ '03 フランス)
『黒猫・白猫』
    (エミール・クストリッツァ '98 ユーゴ/フランス/ドイツ)
『ウイスキー』
    (フアン・パブロ・レベージャ/パブロ・ストール '04 ウルグアイ)


こんな感じです。
ベスト6はすんなり決まったものの、
あとの4本は大いに迷いました。
トニー滝谷、埋もれ木、永遠のハバナ、コーヒー&シガレッツ…
すごく好きな作品ではあるけれど、
一年を代表する10本に入るかどうか微妙なところ、
そんな映画が多かった気がします。
あと、レベル的にはこのベスト10には入るはずだけれど、
この監督さんだったら前観たあっちの方がよかったな
と考えてしまって入れづらかったり…。
まぁ、そのときの気分ってのももちろんあります。

今年のだいたいの目標として、
「映画を百本観る」
「そのうちの半分は映画館で観る」
というのを立てていましたが、
なんとかその目標はクリアーできたようです。

今年は、104本の映画を観ました。
けれど中にはもともとテレビ版だったものなんかも
含まれているので、それを抜かして
もとからの映画を考えると丁度100本くらいです。
テレビで途中から観てしまったものなんかで、
数に含んでないものもあります。
映画館で同じ分眠りこけててもカウントするのに…
そのへん曖昧ですが、
とりあえず100本くらいは観れました。
単純計算で週に2本くらいだから、そんなに少なくはないと思います。
しかし100本からベスト10出すのだから、
あんまり激戦とはいえませんねぇ…

来年は何本の映画を観ることができるでしょうか?
もしかしたら映画ではなく、別の趣味に没頭してしまうかもしれません。
けれど間違いなく今年は映画でした。

あ、今日はクリスマスイヴ。
サンタさん、プレゼントは楽しい一年がいいなぁ。

 


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2005年12月20日

かゆいところに手が届く


「おじーちゃん、おじーちゃん」
「太郎かい」
「おじーちゃんなにやってるの?」
「いやなに、背中が痒くてねぇ。」
「じゃあ太郎、掻いてあげるよ。どこ?」
「ああ、ありがとう、太郎。」
「おじーちゃん大すきー」
アハハ アハハ アハ…
なんだ夢か。あぁ、太郎が小さい頃の夢をみておった。
次の正月も帰ってこんのかのぅ。
プルルルルル
「はい」
「もしもし?おじーちゃん?」
「太郎かい?」
「うん。元気? あのさ、次の正月、久々に行ってもいい?」
「太郎、ああ、いいよ。」
「また背中痒かったら、掻いてやるからサ。」
「太郎……」
「俺がいない時は、孫の手使えよ」
「ああ、太郎や…」

なんて孫の手のCMが作れそうですが、
いいえ、実は作れません。だめですよ。
実は、「まごのて」は「孫の手」ではありません。
おじいちゃん、悲しませてごめんなさい。

辞書でひいても「まごのて」は「孫の手」と出ますが、
「まご」は実は仙人の名前です。
正確に言うと「麻姑」の手、まこのてです。

麻姑仙人は一体どんな仙人なのかというと、
女の仙人で、とびきりの美人なようです。
なんで麻姑の手が売られるのか、それは、
麻姑の爪が鳥のように長いからです。

『神仙伝』には、麻姑の長い爪を見た蔡経という人が、
「ああ、背中が痒くてたまらないとき、あんな爪で
背中が掻ければ気持ちいいだろうなぁ」と考えていると、
その心を読み取った方平(王遠)という仙人が怒り、
「麻姑は神人なんだぞ!なんてことを考えるんだ!」
と言って鞭打ったそうです。
けれどその鞭は背中に当たるのが見えるだけで、
持っている人の姿が見えなかったそうです。
「予の鞭は滅多に頂戴できるものではないぞ」と言う方平。
ちょっと得意気?

背中は本当の孫に掻いてもらうとして、
孫がいない時は、美人の麻姑の手を使ってください。
今はもう、鞭をふるわれることもありませんから。
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2005年12月17日

へなちょこカルテット


▲「ヘな」は「へなつち(粘り気のある泥土)」で、もと、
  その土で焼いた外側に鬼面を、内側にお多福面を描いた
  安手の楽焼きの杯のこと

だそうです。「へなちょこ」の語源。
漢字で書くと「埴猪口」。
鬼面とお多福…
へなちょこといってもどこか凄みがあります。


吉祥寺マンダラ2にて、へなちょこイベントがありました。
出演はイトケンさん、JON(犬)、知久さん、ロムチアキさん。

イトケンさんは初めて観ました。
へなちょこリーダーっぽい印象を抱いてたので、
石川さんが持つようなおもちゃばっかり扱う
へなへなな人を想像していたら、
エレクトロニックな方で、ドラムもやって、
かっこよかったです。
機械でどんどん音を重ねていってたんですけど、
一つでも音を間違えるとその後もそのまま鳴ってしまうという
機械を扱うのが、すごいなーと単純に感心しました。

JON(犬)は二回目。
相変わらずの立派な毛皮です。目もリアル。メモリアル。
小さい頃から大好きな絵本、「3びきのくま」のくまさんの挿絵
に似ています。バスネツォフの描いた挿絵。(今調べました)
声も唄い方もかわいいです。詞があんまり聞き取れませんが、
牛さんの曲がとくに好きでした。
♪バッカバッカバッカ〜
 でもすぅき〜  ガコーガコー(オルガン)

ロムチアキさんも初めてですが、
テルミンの演奏ということでかなり楽しみにしてました。
が、なんと出てすぐテルミンの調子が悪くなり、
手をかざしても音が出ません。
そこで急遽、知久さんが出てその間テルミンを調べることに。
ロムさんはかなりの美人でした。
一見へなちょこでなく普通の人ですが、
あのメンバーとつきあえるのだから多分面白い人です。

代打・知久さんは2曲ほど唄い(2曲目がすごく良かったのだけれど、
曲名がわかりません。「♪鳥小屋のような家に住む〜」ってやつ)
それでもまだテルミンが直らないのを受けて代打二打席目。
「FP02」なる、どうみてもペットボトルとその蓋を並べただけの
「楽器」をいじくって遊んでました。
「ぴごぉ〜っ ぶしゅ、ぶしゅ、 ほわ〜〜!」と
奇声という名の音を出してました。
後ろで調節中のテルミンがときたま鳴ってしまい、
「オレの楽器かと思った(笑)」とびっくりする場面もあり。
そしてペットボトルをテルミンにみたてて
「ホォォォ〜ん」と真似もして、かなり楽しそうでした。
その後一曲ほど唄い、結局テルミンのソロはないまま
4人での演奏へ…

4人では各自の曲を持ちよったり、バンドとしての新曲を
やったり、カバーで「ギャートルス」(昔のアニメ)の曲をやったり
いろいろでした。
ようやく直ったテルミン、指の動きだけでも音が変わって、
どうして触らないで音が出せるのか、
バンドの音波の影響はないのか、不思議でした。
楽しかったです。
あのメンバーでのCDも出るといいな。

アンコールは曲が残ってないらしく、
本編でもやった「いたわさ」をお客さんのコーラス付きで
演奏しました。なかなかの盛り上がり。
最近、お客参加が流行ってるのかな…

たかがへなちょこされどへなちょこ。
とびきり楽しいライブでした。
客席にはメリィさんの姿もありました。
次のライブは9月17日?
カレンダーにメモメモ。
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2005年12月16日

キオクヲキロク


アメリカ映画を観たいと思うことってそうそうなくて、
監督や役者ではなく「作品」そのもので観たいと思うことは
さらになくて。
そう考えるとかなり珍しかったです。
公開当時から気になっていた映画、『メメント』観ました。

妻を殺された男が、そのショックから10分しか記憶がもたなくなってしまい、
妻の復讐のために、身体に刺青をいれ、ポラロイドを持ち歩いて
「メモ」をとりながら生きていく話です。
映画は時間軸を逆にして、彼の失われた記憶をつたっていくように
なっています。

時間軸を逆にするという発想はやっぱり面白かったです。
ストーリーがわりとしっかりとしていました。
けど、映像はやっぱり(とかいったら怒られそうですが)
特筆すべきようなこともなく、
私は一度観たらもういいかな。
どこか外国にリメイクしてもらうとかならいいと思います。
なんか、さらっと嫌なこと書いてますね…。
脚本を誉めている、と受け取ってください。

記憶と記録というのもまた、いろんなこと考えさせます。
考え始めると止まらなくなってしまいます。
なにが真実なのか、とか。
『羅生門』(映画)観た日や
『ドン・キホーテ』読んだ日にも考えてしまった記憶が
私の日記に記録されていますが。
真実はいつも一つ、とは言えないというのが持論です。
真実はいつも一つ、とは言えないという真実があるのではないか、
とでもいいましょうか。
キホーテの最期はかわいそうだったな。
あの本は、本当はパロディでいっぱいの喜劇と聞いた事があるけれど、
それでもあのラストが哀しいです。

映画の話が反れてしまいました。
いつものこと、といえばそれまでですが。
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2005年12月14日

マッチ一本カチの音


かちむつみさんライブ@下北沢lete

まさかGさん以外でleteに行くことになるとは
思ってもみませんでした。
結構好きな人が出てるお店なんですけどね。
けどGさんのときの、妙な「喋ってはいけないような空気」
もなく、お店の雰囲気がいつもと全然違いました。
いろんなものは、いろんなものに影響を受けるんだなぁ。

かちさんは、ムーチーズのCDでなら聴いたことがったのですが、
ライブに行くのは初めてです。
元ムーチーズのまきじさんも、ウッドベースで来ていました。
あんなに大きなベース、どのドアから入れたのでしょう?

かちさん、風邪をひいていたこともありましたが、
CDで聴いてイメージしていたような
とことんほわわーんとしている人とはちょっと違って、
なんていうか、うーん、ハスキーな人でした。
そのギャップがいいです。かっこよくて。

トム・ウェイツが好きなそうで(なんとなくわかる)、
一曲カバーしてました。
ワルツのテンポでよかったです。
ライブは二部構成にしていて、
後半が始まる際、まきじさんが喫茶店で集めてきたという
マッチ箱をお客さんに渡し、
「これでパーカッションをやってください」という
なんとも新しいことを要望。
ブラジルでは珍しくないっぽいこと言ってましたが、
どうなんですかね?
「マッチ箱を持ってるがために体がリズムにのりきれない
感じがいい」と、かちさんが笑っていました。
けどすいません、私のもらったの、
マッチ箱じゃなくてお香だったんですが…
鳴りぐあいが芳しくなかったです。

メロディオンを取り出す場面もあり、
「メロディオンはピアニカと言ってはいけないらしい」
というようなことをかちさんが言っていました。
メロディオンとピアニカと鍵盤ハーモニカの違いが
わからなかったのですが、
とりあえず「違う」ということだけわかりました。
けど、何が違うんでしょう?
知ってる方、教えてください。

聴いていて、ボブテイル(お店の名前)なんかが
似合いそうだなぁ、と考えていたら、
なんと年明けにボブテイルに出るそうです。
日程的に行けないのですが、
きっとものすごく合うんだろうな。
しかも対バン(?)がハンバートのりょうせいさん!
行ける人、羨ましいです。
けれど私はその日別のライブを心置きなく楽しむつもりですが。

外は寒い寒い空気。寒波。
けれど冬にぴったりな感じの音楽でした。
冬っぽい曲って、なんだかあったかい曲が多いです。
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サイレント・ナイト


「あの頃は貧しくても、楽しかったね。」

貧しさの中に楽しさを見つけられるのは、
たいてい余裕ができてからのような気がします。
「古きよき時代」は、リアルタイムでは言えない言葉ですし。
いつでも楽しさを見出せればいいんですけれど。

とびっきりいい映画を、観てしまいました。
これは今年のベスト3に入ってしまいます。
(あ、そのうち2005年の映画ベスト○○っていうのを発表する
予定です。「2005年に自分が初めて観た映画」というくくりなので、
現代映画ばかりとは限りませんが。これもそうです。)
『ゆめこの大冒険』

サイレント方式の映画です。
けれど製作は1986年。ばりばりカラー・音あり映画の時代です。
そんな時に、わざわざモノクロサイレントを作ってます。
登場人物の顔が白塗りというだけでもう既におかしいのですが、
さらにコッテコテのキャラクターたちを出して、
80年代後半に、真面目に西洋風サイレント映画を作ってます。
動きもチャップリンのように速くて、
切り絵なんかも入れ込んで、いい具合に薄っぺらで
キューティーな作品です。
オープニングからエンディングまで、
「動いてる写真(活動写真)」に興奮する、
映画の原始的楽しみを味わえます。
映画が好きな監督さんなんだろうな。嬉しいです。

現状の限界を、どうしようもないものだといって
その枠の中で動いていたら、その限界を強みに変えるのは
ちょっと難しくなってしまいます。
限界が広がった時、あの時のあの状態だからこそ
できたことがあった、と気づくこともあります。
映画は、限界が広がっても過去の限界に敢えて身を置くことで、
却って斬新な映画を作ることができるからいいですね。
けれどあの時からできたことに今更気付いてしまうなんて、
という感じもあります。
人生を説くのなんて大嫌いなんで、しませんが、
自分の限界探すことで道が開けたりするかもなぁなんて
思ったりもしてみたりしてなんちゃって。
こういう説教くさいこというのは苦手です。

とにかく、これはものすごぉくいい映画でした。
一日しか上映しないなんて、もったいないですよ。
(けど、観に行けてよかった。)
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2005年12月13日

こんにちは赤ちゃん

今回から、唐突に仙人のコーナーが開始されます。
あんまり唐突すぎて、なんの感慨も生まれませんね。
気にしないでください。

さて強引に始まってしまって、第一回。
何を取り上げるのかと考えたのですが、
ずばり、老子さんにします。

はてはて、老子って誰でしたっけ?
孔子ならすぐ浮かぶけれど…という人も多いかもしれません。
皆さん、倫理の授業を、世界史の授業を思い出してください。
儒教にならぶ道教。孔子にならぶ老子です。
老荘思想の老子です。
無為自然の老子です。
テスト前、「無為自然だ」なんて言って
老子をタテに勉強を怠けた人もいるはずです。
ただ、道教の創始者は張道陵という人になっているんで、
なんだかまぎらわしいですね。

そんな老子は仙人か否か?
それは不明ですが、『史記』には160歳余りとも、200歳余りとも
書かれています。不老不死というのが仙人の特色ですから、
それに基づけば老子も仙人といっていいでしょう。
また、仙人を羅列した本『列仙伝』や『神仙伝』にも、
老子が入っています。

彼の生まれ方はいろんなことが言われています。
列挙するとこんな感じです。

・母親のおなかのなかに72年もいて、ようやく、何故か脇から
生まれて、生まれたときには既に
白髪で杖をついていた(だから「老子」という)。

・母親が李(スモモ)の木の下に行った時に生まれて、
生まれるなり「これをばわが姓となすべし」と言った
(老子の本名は「李重耳」と言われてます。この場合、
母親の姓が「老子」だっとといいます)。

・ある日家の近くで巨大な流れ星が落ち、
その衝撃で母親が老子を身ごもった。


こんなへんてこな産み方・生まれ方をした人が、
実は中国には沢山いるらしく、
お父さんが死んだ時におなかから出てきたという皇帝も
いれば、
巨人の足跡を見て踏みたくなって、踏んだら懐妊してしまった
という女性もいます。
あと、太陽や月を呑んで懐妊した人とか、
きれいな卵や石をついつい呑んで身ごもった人も…

そんな風にして生まれた人はたいてい英雄で、
母親がかつての皇帝と血のつながりがある、という場合が多いです。
モノに触れて子を産む、
感生説話とか異常発生譚とか言われてます。
そういえばギリシア神話なんかも神の生まれ方、変ですよね。
非凡な人は生まれ方も違います。
面白いですね。

さて老子や仙人から話が反れてしまいました。
老子はそのあといろいろやって教科書に載るくらい有名に
なりましたが(適当)、
ある時から消息が不明になってしまいます。
一説によると、釈迦になったといいますが……。


ええと、不慣れなもので、非常に疲れましたが、
だんだん慣れて、面白いコーナーになればな、と思います。
台北レポートのように挫折しないように頑張ります。
面白い本などあったら、どしどし教えてください。
というわけで仙人談義、はじまりのおわりです。
posted by Cui at 10:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 仙人談義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

究極の選択


やあやあ、面白かったです。
『ライフ・イズ・ミラクル』

『黒猫・白猫』の監督さんの作品なのですが、
やっぱり音楽がものすごくよいのです。
サントラほしいです。
主役の男の人もかっこよかったし、
失恋して絶望して線路に立ちつづけるロバもかわいかったし、
(この監督さんは動物が好きで、動物からも好かれていると感じます。
とてもよい具合に動物を出演させます。)
女の人も、かわいかったし、
出てくるのがみぃんな愛嬌あって、微笑ましいのです。
戦争が取り上げられているのに、
それでもいろんなところに魅力があるんです。
尋常じゃないくらいに盛り上がるお祝いの席。
そして音楽。


ストーリーは、息子が戦争に狩り出され、ついには捕虜にされてしまった
ある男の元に、敵国の女性が「交換人質」として家に連れられ、
奇妙な同居生活が始まるのですが、
そのうちに二人が恋に落ちてしまって、
息子を戻すには彼女を帰さなければいけない
彼女と一緒にいるには息子を見捨てなければならない
究極の選択が迫られる、といったものです。
実話に基づいているようです。

なんだか似たような話を聞いたことがあります。
日本の古来の物語にも、夫か兄弟、どちらかの命を救う、という
選択のものがあったと記憶しています。
そしてその場合、たいてい女は夫でなく兄弟を選ぶそうです。
兄弟がいる人は、自分はどっちだか考えてみてください。


やあやあ、面白かったです。
チラシとタイトルに興味を覚えず、
観に行く予定じゃなかったところに
偶然監督の名前が目に入ったのでした。
危機一髪でした。
そんなことがあるので、広告会社さん、
力のみせどころ、ですよ。
posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

ニッポン原風景


『埋もれ木』という映画を観に行きました。

有名な監督さんらしいですが、観たのは初めてでした。
いやー、すてきでした。
画面だけ観ていてもいいです。構図と構成がうまくて。
けど、台詞もまた、映画の世界で細い糸のように繋がっているようで、
絶妙でした。

すごくいいと思ったのに、
伝えられる言葉がなくて悔しいです。
きれいで、気持ち良い映画でした。
今年は、あんまり「すごい!!」と思える映画に
(去年と比べて)出逢えなかったように感じてましたが、
気持ち良い映画は多かったです。
気持ち良かったです。

役者も有名どころを多く使っていますが、
役者本人としてあんまり浮いていなくて、
映画がすっぽり呑んで、映画の空気が充満してました。
だから「この役者じゃなくても…」っていう感じもなくはないです。
映画俳優を観たい人は、あんまり好きじゃないかもしれませんね。

なんとなく、原風景だ、と感じました。
そして何故か、昔祖母の家でよく観ていたテレビドラマや、
水木しげるの漫画を思い出しました。
懐かしいのは私の実際の記憶ではなく、
テレビや漫画を通した誰かの記憶のものだけれど、
原風景を観たようでした。
懐かしかったです。
今の子供たちは、誰かの記憶を通したとしても
ああいう風景が観れないのかな。
観ても懐かしいとは思わないのかな。
posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月05日

ふた旅また旅


やなちゃんライブ「ふたたび旅」@下北沢440

なんだかんだで東京でのワンマンは初参加です。
何故か京都で観てますけどね、ワンマン。
東京ではイベントものばかりで、
だからか、やなちゃんのファン層っていうのが
どんなものか、掴めなかったんですが、
440前には人だかり。
混んでました。やっぱりやなちゃんって人気なんだなぁ。

「たま」時代のセルフカバーアルバム、「ふたたび」発売
をもってのライブだったんで、
昔の曲が多かったです。
今回のアルバムには入っていない「お経」も
「唄いたくなったんで」と、やってくれました。
不意なことで、びっくりうれしいです。

なんだか随分ハイテンションで(いつもか)、
「ジャバラの夜」のときなんかは
「地元を思い出せ!東京のマンション暮らしなんて、
信じないぜ!」と、コーラスをとるのを恥ずかしがる
お客さんたちを煽ってました。
「牛小屋」や、「たかえさん」までにも「カモォーン!」が飛び出し、
「あの娘は雨女」での「♪ホマホマホー だいちまお〜」
もやっぱり言ってて、
「さよなら人類」即興部分で「♪一級建築士〜」と時事ネタを出し、
アンコールの手拍子をもっと大きくと指示して、
丁度いいくらいな盛り上がりがありました。
MCも面白かったです。書きにくい事が多いんで、書きませんが。

ベースの水谷さんもドラムの外山さんも、
7月に一目惚れをしたのがそのままでした。
またうっかり一目惚れって言うところでした。
美大で先生でもやっていそうな、あくまで芸術に携わってるような
水谷さんの落ち着いた、味のある雰囲気も、ベースも、
おしゃれでかっこいい外山さんの
軽快で骨太なドラムさばきも、コーラスも、
素敵でした。
水谷さんはやなちゃんの高校の同級生とのことですが、
なんて贅沢な学年だったんでしょう。

アンコールについては私と似たようなことを思っているようで、
「アンコールなんてね。アンコールないのも淋しいけど。」
「本当に何にも用意してないんですよ。」
「昔はアンコールやりたくなくて、大人になれよヤナちゃん!
なんて言われましたけど」と言ってました。
アンコール、どれもいい曲でした。
ラストの曲「だいじょうぶ」(?)が
ボサっぽいリズムで好みでした。
「♪だいじょぶ〜だいじょうぶ〜歌詞を忘れても〜」

おなかいっぱいのライブでした。
是非、またあのメンバーで「ふたたび旅」してほしいです。
みたびもよたびもしてほしいです。
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2005年12月03日

ナイスなヤツ


知久さんライブ@吉祥寺マンダラ2

ようやく冬のにおいも感じられた12月の夜です。
知久さんのワンマンを観に行くのも今年最後。
といってもワンマン以外であと2回行くんですけど。

古めの懐かしい曲も結構唄ってくれました。
「電柱」や「ねむけざましのうた」なんかは
大好きなんで、うれしいです。
「鐘の歌」の超高音部分、ちょっと苦しそうだったけど
ちゃんと唄いきっててさすがでした。

あとこの日の収穫として、
初めてライブにいった時からずっと気になっていた曲の
題名がわかったこと。
「みもふたもないうた」、好きです。
あとは、前leteでGさんが唄っていた「ケロリーヌ」も聴けました。
ファンからの一行詞に加筆、作曲をしたGさんとの共作らしいです。
ケロリーヌ、ケロリーヌ、みつあみだからケロリーヌ。
かわいい曲です。

「らんちう」の即興部分は、
「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。
あるひおじいさんは……(奇声)………(にっこり)……めでたしめでたし。」
でした。
この日もMCは殆ど無かったんですが、
ちょっとだけ2niのCDの話をしている時に、
知り合いの子供で自閉症の子がいて、
その子は機嫌がいいとずっと歌ってる、ナイスな奴(その子の声が
ちょっとCDに入ってる)ということを言ってました。
そうそう、別になんの他意も無く、私もナイスだなぁと感じます。
自閉症とか、「自己」に深く降りている人には、
すごく魅力を感じます。
「病気」にしてマイナスばっかりに見る必要もない気がします。
なんていうか、本当に一つのことに集中して、
その時の幸せそうなのったらないですよ。
他人に見返りを求めたりしないし。

私自身コミュニケーションは苦手なタイプなんで、
世間のしがらみに負けて愛想笑いなんかしている時は、
彼らへの憧れもひとしおです。
「病気」かどうかは問題じゃなくて、
自己への降下と自己表現がナイスです。
だから知久さんたちも、ナイスです。

12月だからと「おおほーりーないと」も唄ってくれました。
本当は「ぎが」も唄うはずだったようですが、
間違えて(?)「あるぴの」を唄ってしまい、
「今のは『ぎが』を聴いたことにしといてください」
とのことでした。
セットリスト
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2005年12月01日

またドキュメンタリーについて考える

映画が安い映画の日。
日本は映画が高すぎます。
まぁそれはおいといて…

映画館をはしごして、2本観てきました。
ひとつめは『ロバと王女』

ジャック・ドゥミとカトリーヌ・ドヌーヴの
『シェルブールの雨傘』コンビによる、
やっぱり心躍る作品です。
あくまでおしゃれです。
ときめきます。

使用人の顔や馬が赤や青に塗りたくられてたり、
ちょっと意地悪なおばさんがぺっと唾を吐くと
唾ではなくて蛙だったり、
つっこみどころが多いけれど、
多すぎて受けるしかないです。
こういう、変なことをすんなり受け入れられるのは
夢だったり子供だったり、です。
そんな映画です。
きらきらして、けど色彩感覚もばっちりで、
万華鏡とかステンドグラスみたいな映画でした。


さて次の映画館へ走って観たのは、
『永遠のハバナ』という映画。
キューバ製作のドキュメンタリーなんですが、
これも当たりのドキュメンタリーでした。
台詞の類が全然なくって、
音と映像のみ。
なのにはっとさせられるのは、
この監督が監督という自覚を持っているからです。

またドキュメンタリーについて考えてしまいました。
ドキュメンタリー、つまり「記録」の場合、
ついその「テーマ」だけが浮きぼられてしまいます。
もしかして、ドキュメンタリーの役割とは
そういうものなのかもしれませんが、
そうすると、監督の仕事がなくなってしまいます。
被写体ありき、というか。
たとえば一枚の写真があったとして、
それが被写体がいいだけの写真なのか、
カメラマンの表現力を魅せられるものなのか、
そういうのと似ています。
私は後者に感じるものがあります。
だから、ドキュメンタリーも。

考えれば生活の中でも、
同じものを見ていても、人によって、時によって、
何をくっきり見るかは違います。
同じ場所にいても、
聞いてる音は人によって違います。
ドキュメンタリーは「記録」だけれど、
撮る人によって、何を、どの位置から撮るのか、
どんな音を入れるのか、省くのか、
そういう取捨選択があってから成り立つということでは、
普通の映画(フィクションもの)と変わらないんじゃないかな。

2本とも、何を撮るか、どこで撮るか、あるいは撮らないか、
取捨選択がなされていて、私は好きでした。
映画の日にいい映画を観ました。
posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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