2005年08月30日

スナフキンの足跡

「ムダ遣い」って、「ムダ」って、
口調によってはすごくいがいがした響きで、
嫌な言葉になりさがりますけど、
「ムダ遣い」って本当はすごく素敵なことだと思います。
必要に迫られていないのに、ふらりと気が向いたから
何かを消費する。これって、すかっと穏やかな気分になります。

こないだムーミン・コミックを読んでいたら、
ある場面で、「義務ってなに?」というムーミンの問いに、
「したくないことをすることさ。」
とスナフキンが答えていました。
スナフキンかっこいい。
義務に追われっぱなしの現代人を見ても、
スナフキンは相変わらず釣りをしてるんだろうな。

twellveというバンドのライブへ行きました。
ライブは初めて…というか、
彼らの音をちゃんと聴いたの自体初めてです。
いつだったかCD屋さんの試聴機でちょっと聴いた程度です。
そんな程度だったバンドのライブにわざわざ行くなんて、
よっぽど暇なのか、お金が余ってるのか、
そう思われるかもしれないけれど、
実はそうでもなく、「義務」とやらを抱えてる生活です。
けどそんな時こそスナフキンを追って
遠くまで逃避したくなるもんです。

ライブは、よかったです。
CDよりライブの方が気にいりました。
安定している上で軽快でした。
この日は他に2組出てまして、
両方ラク〜に聴けました。
ライブハウス行く人なら経験があると思うんですけど、
何組ものミュージシャンが出演するライブでは、
自分には合わない音楽っていうのももちろんありまして、
その時間は結構苦痛(ごめんなさい)なんですが、
この日は、ずっとラクで、
ずっと、ムダ遣いを堪能してました。
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2005年08月29日

喜重と清順

約一年前、
映画監督の吉田喜重監督と、
女優であり監督の奥様である岡田茉莉子さんが
目の前に立ちました。
その日、ぎりぎり映画館に入れた私には
一番前の席しかなくて、
観づらいのいやだな、と思いながら座ったらば、
その日は監督挨拶があったらしく、
目の前に立ちました。

『さらば夏の光』という映画でした。
主演俳優が大好きな横内正さんだったんで観に行ったんですが、
監督たちが目の前に立った時、
これはきっと、映画自体が、すごいんだろうと感じました。

想像通りに、想像以上に映画はすばらしかったです。
こんなにも「意味」っていうのを携えてる監督って珍しいと感じました。
その数ヵ月後に、鈴木清順の『夢と祈祷師』という本をぱらぱらと
見ていたら、中に入っていた過去のインタビューで、
記者からの「この映画にはどんな社会的な意味があるんですか?
この主人公は何を象徴してるんですか?」といったような問いに、
「自分はただ楽しいから映画を撮ってるだけだ。
そんなものは後から誰かが決めるんだ。」みたいなことを答えていて、
「かっこいいー!!」と思いながらも、
吉田喜重とは相反しているなと感じました。
けれど不思議なことに、
喜重の映画も清順の映画も、
同じでは無いけれど似たような感覚で好みです。

『血は渇いている』という映画を観ました。
やっぱり、意味っていうものが常に存在しているようでした。
テーマや意味や象徴を抱えながら、
それでいて表現そのものも前にあります。

清順も喜重も、まだ生きているんだよなぁ。
どこかで私とおんなじように、生きているんだよなぁ。
おんなじ日本語を喋ってるんだよなぁ。
そう考えると、嬉しくて、怖いです。
芸術家ってやつは、いないと淋しいけど、いると怖いです。
けど、やっぱり、いてほしいです。
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2005年08月28日

みたらしぬ

芥川龍之介は、ドッペルゲンガーのため自殺してしまった、
という説があるようです。
見たら死ぬ、ドッペルゲンガー。
昔は双子に憧れてましたが、
自分とおんなじ顔の、
自分とは違う人って、
今考えるととんでもなく怖いです。
けど、やっぱりどこかで魅力的です。
神秘的で魅力的。

ドッペルガンガーをみました。
自分の、じゃないですよ。
映画の、『ドッペルゲンガー』を観ました。

かっこよかったです。役所さん。
ドッペルゲンガーの方の役所さん、
めちゃくちゃなことやってるのに憎めないですわ。
そして、特筆すべきはやっぱり画面でしょう。
本物とドッペルゲンガーが対峙するシーンでは、
画面を本当に「割って」まして、
2・3個に分けられた映像に、
ドッペルゲンガー、本物、ドッペルゲンガー…
同じ映像をちょっとずらしてみせたり。
言葉じゃうまく伝えれれないのがなんとも歯痒いです。
こういう、「四次元性」(?)が、
映画の武器ですね。

柄本明もいい味を出してました。
柄本さんって、いつまでたっても不思議です。
いつまでも、ただ、「えもとあきら」。
去年末に『れもん』というお芝居を観ましたが、
目の前にしてもやっぱり不思議さんでした。

映画は、ラストちょっと綺麗にまとまっちゃったな、
という感じはありましたが、
けれどぱきっとはしてないので、
それがよかったです。
で、もうちょっと書きたい感想もあるんですが、
ネタバレなので、
それをわかったうえで読む人は下を…。
最近、「追記」が大活躍です。
携帯からやコメントの時は意味ないんですが…。

ネタバレ感想文(+でしゃばり解説)
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2005年08月27日

タイトル・ タイトル・エンタイトル

すごく乱暴な言い方をすれば、
このブログの目的の大半は
記事タイトルのためにあります。

記事そのものよりもタイトル。
のきらいがあります。

なので、どうにもいい題が浮かばなかった時は
もうどんどんどんどん落ち込みます。
映画の題名だけ。なんて芸の無い。あー。
もっとひどい時もありますね。
実はたいして命名の才能がないんですが、
「まぁ本人がいいって言ってるんだから…」と
ひそひそと心の住人と話してくださればと思います。

で、今回は、
別に開設○周年にかこつけて…
ということでもないのがなんともすっきりしませんが、
ぼおっと思い立ったので、
これまでの、自分ではなかなか気にいってる題、
説明が無ければ解りづらかったかと反省すべき題、
ちょっと思い入れのある題などを
10本ほど自己選出しました。
というか、あんまり面白いものがなくて
ようやく10本見つけられたので、
これから面白いタイトルがつけられることを祈りつつ、
選ばれた10本の発表と解説を行います。

記事そのものはちっとも面白くなかったりするので、
「はー、暇だし、見てやるかぁ」って人だけ
下をクリックしてください。
でははじまりはじまり…。




タイトル10選を見る
posted by Cui at 13:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

目隠し鬼さん手のなる方へ


前に、伊集院光がテレビで、
「同業者が同業者を褒める時、一番褒めやすいのは老舗なんだ。」
と言っていました。
一理あるな、と思います。
同時に、それは一番けなしにくいというのにも繋がる気がします。
同業者でなくても、何事においても、
偉人や名作と言われるものには、
主観的な感想にしても、
客観的な批評にしても、
マイナスなことを口にするのは、どこかで腰が引けてしまいます。

イタリアの名作、『ひまわり』を観ました。
テレビで放映していて、
実は開始30分は観そびれてしまったのですが…。
名作と言われる、ちょっと前の映画って、
上に書いたようなことが念頭にあって、
苦手意識が取れず、
どこかで上映していても腰があまり上がらないので、
こういう時、テレビでやってもらえると楽です。

想像してたよりも、
という言い方もどうかと思いますが、
想像してたよりも、素直に面白く観れました。
うまいな、と思うところもありましたし。
なんとなく、前半の方が技術的に優れていた気もしますが、
専門的なことはさっぱりなので本当かはわかりません。
ソフィア・ローレンも役に合ってました。
ひまわり畑のシーンには衝撃を感じましたし。

けれど、例えばこれが無名の映画だったら、
最終的な感想にプラスなことを持ってきて、
きれいにまとめていたか、
それはわからないんです。恥ずかしながら。
名前に引きずられてしまってるんではないか、
って考えが拭い去れなくて、
やっぱり名作を観るのは、得意じゃありません。
デ・シーカの作品だったら、個人的には、
『自転車泥棒』の方が素直に好きと思えるかな、
とだけ、つけくわえておきます。
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2005年08月23日

静かな時間

たまに、方向はともかくとして、
「こしゃくな―!」
と思ってしまうくらいギャップのあるものもありますが、
たいていはチラシを見て「この映画観たい」と思ったものは
「観たい」の気持ちと比例するように「面白い」作品です。
ワンカットにこだわりを持ってくれている監督の作品は、
どの画が広告に採用されても「観たい」と思わせてくれます。
たまに、広告がうますぎたり逆だったりで
「こしゃくな―!」となってしまうんですが。けどたいていは。

この日の映画の二本目は『ウイスキー』
私が持ってるこの映画のチラシは絵がメインで、
その絵は映画中には出てこないんですが、
けれどチラシを一目見て、「観たい!!」と思いました。
万人受けするというのではなくても、なんとなく私のつぼだったんです。

アキ・カウリスマキっぽい、静かでユーモアの潜んでる作品ぽいな、
という予想はどんぴしゃりでした。
物と物のこすれる音や、息の音のよく聞こえるくらい静かで、
ストーリーの、「弟がやってくるので自分の工場で働いている人に
数日間妻の役を頼む」というのが、映画全体の静けさに反することなく淡々と
進んでいきます。
きっと日本のドラマかなんかになったら、
ばれるのばれないの、本当に夫婦になるのならないの、と、
ストーリーだけがばたばたと足を立てるものになってるんだろうな。
主演三人が皆若者ではなくて中年というのが、
またコクのある味わいをだしています。
中でも女の人が素晴らしかったです。

そして静かにカメラもすごいことやってます。
微妙なバランスのもと、実は映像のレベルが高いです。
台詞も大げさではなく、くどくもなく、
映像とは分離したまま映像と共に一つのシーンを作ってます。
脚本が映像を尊重しているようでした。
ラストも意味深で、心地いい余韻を残してくれます。

「ユーモア」という単語、私は結構好きなんですが、
この映画は純粋な「ユーモア」を持ってくれてます。
きどりすぎず、けどどうしようもなく魅力的な。

くどい!濃い!と思わせるほどの派手な演出も大好きですが、
こういう、淡々としてるのに実は深みがあるような、
渋い作品も同時に大好きです。
「ぜーったい面白いから、観てみー!!」とは言わないけれど、
私の趣味の趣味であるところを突いてる映画です。
自分の人生のベストテンに入るとか、そういうことも
多分言えないのだけれど、
観てる最中も観終わった後も、
「面白かったぁー」とすがすがしく思えた作品でした。
きっとチラシを見返す度に、
「これ、面白かったなぁ」と思うんだろうな。
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ベルリン・フィル・エクスプレス

やっぱり映画館に行かないと。
と、立ち上がり、電車にのりました。
映画を2本観てきました。そのうちの一本目。

『ベルリン・フィルと子どもたち』
ドキュメンタリー映画は苦手だと、
わかっているのに観てきてしまいました。
去年がドキュメンタリー映画の当たり年で、
『らくだの涙』『カジェ54』『ベジャール、バレエ、リュミエール』等、
いいドキュメンタリー映画と出逢えた年(×公開された年)
だったので、今年もそうならないかなーという期待が
あったとは断言できないけれど、あったことにしておきます。

この映画、別に嫌いなわけじゃないんですが、
ただ気になったのが、
本編の中で子供たちにダンスを教える振付師が
「私語を禁じるのは、ダンスで表現してほしいからだ。
口からエネルギーを出すな」みたいなことをせっかく言っていたのに、
映画そのものにインタビューが多かったことです。
それこそ映像での表現をしてほしいというか、
端的に言ってしまえばもっとフィルの演奏や本番の踊りの時間に
割いてほしかったなぁという感想です。
テレビのドキュメンタリー番組くらいのサイズで充分かなと思えました。
あと、オープニングとエンドロールでかけられたアップテンポな音楽、
映画とあっていないような。

ちょっと辛口だったでしょうか?
ドキュメンタリーが苦手な人間の批評なんで、
へへーんと気軽に読んでください。

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2005年08月20日

3gください

今月もleteでGさんのライブ。
今月は夏休スペシャルなので2daysの3ステージでした。
先月、「8月のライブはここのだけなんで、
盛大にしょんぼりやりたいと思います。」と言ってたのが、
夏休スペシャルという形で成し遂げられました。
私は2日目の夕方の部と夜の部の2ステージに参加。

Gさんのライブの特性なのか、
leteの雰囲気がそうなのか、
開場したとたん、空気ががらっと変わります。
「下北で一番静かな場所ですね。」とGさんが言ってたのが、
可笑しいながらも頷けます。
喋るのが禁じられてるかのように、
声がとても不自然に存在してる時間でした。

MCの内容をひとつ。
最近、家の植木鉢の下にアリが沢山いて、
鉢をどかすとびっくりしてわーっと散ってしまうのが面白くて、
次々に鉢をどかして観てるようです。
な、なんて地味な遊び(誉め言葉です)を…。
しかもそれをビデオに撮ろうかな、とも言ってました。
G家には妙なビデオがいっぱいありそうです。
2回行ったので、他にもいろいろ聞けました。
阿波踊りの話や、花火の話など。地味に。

夏休スペシャルということで、
夏っぽい曲が多く選ばれてました。
夕方の部で「なぞのなぞりの旅」が聴けて興奮しました。
他にも好きな曲が多々。
「夏の前日」もやってほしかったなぁというわがままは
怖くて口が裂けても言えません。

さてこの日、前回「怖くて怖くてもう絶対無理です。
そんなこと私にはとてもとてもできません。ひー。」
だったことを、勇気(嫌いな言葉…)を出してやってみよう、
ということで、チャレンジ一年生。
ライブ後、Gさんの元へ行き、
「『3g』ください」と心の中で何度も唱えた言葉を
出すことに成功しました。
もう、今これ書いてるのも手が震えるくらい、緊張しました。
『3g』とは4月に発売されたアルバムです。
オオスカシバの描かれた綺麗なジャケットのCDです。

1ヵ月ぶりのGさんは、
「もしかしたらちょっと、太ってるかも…?」
という淡い私の期待を派手に裏切り、
むしろさらに痩せていました。
「会う人会う人に、痩せた!?って病人を見るように
言われるんですけど、いたって健康なんです。
本当、何のストレスもなく毎日を過ごしてます。」
とGさん。
風にあたると具合が悪くなってた人が、
口笛吹こうとすると唾液がでてしまい、
何故か急に上手く吹けなくなってしまった人が、
健康かどうかはおいといて、
ストレスがないっていうのは本当なんでしょうね。
簡単な言葉だけれど、なかなか言える人は少ない言葉です。

ちょっと怖い感じもするかっこよさを持つGさん。
そんなGさんは、
オリジナルカレンダー(leteのライブに行くともらえる)の、
「SEPTEMBER」を「SEPTENBER」と綴りを間違えてます。夜の部セットリスト
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2005年08月17日

大通りの店

チェコの映画、『大通りの店』を観ました。

淡々とした白黒映画を予想していましたが、
前半は茶目っ気のある、
そして愛嬌たっぷりの、のんびりした映画でした。
けれどナチスによるユダヤ人迫害の映画です。
後半はどんどんシビアになっていって、
愛嬌のあった分切なくなるものでした。
ラストの展開は怖いとか悲しいとか、
そういうのを通り越して痛かったです。

こういった社会的な映画は、
「それなり」で「お決まり」のものにしておけば
「それなり」で「お決まり」の評価が返ってきます。
それで逆に、
「これがすごい!」という作品が出来にくくなっているんだと思います。
けれどこの映画は、すごいです。
新たに何かを知るものではないけれど、
ひとつの作品として秀逸です。
カメラも巧みで、
音楽もいい効果をあげていて、
役者の演技も光っていました。
そして全体の構成が上手です。

ここしばらく映画を観ていなかったのですが、
間があいて最初に観る映画が良いものだと、
自分が映画を好きだと再確認できます。
まだまだ映画観足りないです。
まだまだしばらくは観ますよ。
posted by Cui at 16:52| Comment(10) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月12日

日出づる処、オリエント

おともだちと池袋サンシャインシティへ遊びに行き、
その中の古代オリエント博物館へも足を伸ばしました。
絵ではありませんが「絵」のカテゴリに入れさせていただきます。

サンシャインシティ自体がテーマパークのような
位置付けなので、
博物館といっても敷居はちっとも高くありませんでした。
「あなたもシリア人」のようなコーナーもあり、
スカーフを巻いてシリア人になれたりして、
面白かったです。
博物館や美術館は一人でまわるのが基本ですが、
ここは誰かと一緒にいた方が楽しめる場なんだと思います。

展示では、ヘレニズムの時代に入ると明らかに
ギリシャ・ローマの色が混じってきているのがわかりました。
大陸の上を人が歩いてるんだなぁ、と今更に実感しました。

オリエントというと「日が昇る地域」という意味ですが、
なぜか月のイメージも強いです。
「月の砂漠」のせいでしょうか?
「肥沃な三日月地帯」のせいでしょうか?
日本も「日出づる処」で、おそらくそこから「日本」なんでしょうが、
日本とオリエントじゃ全然違いますね。

話は大いに反れてしまいますが、
多くの地域では太陽を男性、月を女性としているのに対し、
日本の太陽神(天照大神)は女性で、
月(月読)に関しては性別がはっきりしていないそうです。
私の中では月読は男性なのですが、
これは山岸涼子さんの漫画に影響されているだけかもしれません。
posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月06日

夢のコレクション

美術館も行ってきました。
これまた平安神宮近くの近代美術館です。
企画展はあまり興味が無かったので、
コレクションギャラリーのみ鑑賞してきました。

以前ここにもちらりと書いた、風船画伯・谷中安規さんの版画も
いくつか所蔵してるとHPを見て知っていたので、
初めて生で観れるんだ、とわくわくして行きました。

内田百聞(文字化けするので「けん」の字を変えています。)
の挿絵を担当したというのが頭にこびりついているからか、
観ていると、百聞を読んでいる時と同じ様な感覚に襲われます。
「夢」のようです。
この夢は眠ってるときの「夢」です。
つじつまがちっともあってなくてもすんなりと受け入れられる感じで、
隙だらけのような、逆に密度の高いような感じで、
そしてあっけなく終わってしまう、
「夢」と似ています。

一番にたりとしたのが「魂胆」という作品。
馬と牛と、猫(?)がテーブルを囲んでなにかを話している後ろで
着物姿の女性がこちらを見ています。

他にも面白い絵がいくつかありましたが、
知らない人が多かったです。
もともと詳しくはないんですが。
雰囲気作りの面ではまだ未完成に感じる美術館でしたが、
久々にゆったりと観れました。
普段、情報誌などを見て展示を観に行く時は
たいてい企画展なので、
時間のある時は近くの美術館の常設展でも観ようかなと思います。

posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

インザズー

「なんだい、まだいるんですか」
「へへ、だって象さん好きなんですもの。」
「さっきから、ずうっといますね。どちらから来たんですか?」
「は、東京です。」
「東京とはまた遠い所から来たのですね。京都にはよく?」
「いや、二回目です。前は中学の時に修学旅行で。」
「そうですか、その時はどうでしたか?」
「途中で熱を出してしまって、ちょっと疲れました。
 あ、祇園で古谷一行さんにお逢いしました。
 ドラマの撮影をしていましてね、一言話せて、
 ますます熱があがっちゃいました。」
「古谷さん!私も好きなんですよ。いいですね。
 かっこいいですよね。あ、どうやら食事のようです。すいません。」
「いいえ構いませんよ、どうぞ。 おいしいですか?」
「ええ、おいしいです。むしゃむしゃ。」

なんて象さんとの会話はしてません。嘘っぱちです。
あ、中学の時古谷さんにお逢いしたのは本当です。おほほ。
象さんと会話はしてませんが、
平安神宮近くの動物園へ行って象さんを観てきました。
今年は動物園の当たり年のようで、
ここもなかなかよい動物園でした。
ヤギさんや豚さんに触ることもできました。
皆のんびりしてました。

ここの動物たちは人に関心を持ってくれます。
私が今まで行った動物園の動物たちは
あまり人間が好きでなさそうというか、無関心というか、
こちらに気付いてくれないのですが、
ここの動物たちは皆気付いてくれました。
絵を描く人の前では止まっていてくれたり、
子供の前では動いてくれたり。
動物はどこまでわかってくれているのでしょう。
いろいろ見透かされてそうで怖くもありますが、
なんにせよ、今の私の存在っていうのを認めてくれていて、
なかなかいい思いをしてきました。
動物園にはまってきました。
夏は暑いですけどね。
posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 動物園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月05日

真夏のリクエストアワー

「誕生日だからっていっぱい歌うオレ、ジャイアンみてぇー」(byやなちゃん)

柳原ジャイアン陽一郎氏のバースデー&ソロ十周年ライブのために、
はるばる京都まで行ってまいりました。
新幹線に乗って聴きにいきました。

おめでとうライブなのに、どういうわけか主役のやなちゃんが
皆のリクエストに応えてくれる、リクエストアワー。しかも全曲。
受付でリクエスト用紙を2枚もらい、
主にギターで歌う曲、ピアノで歌う曲から一曲ずつ選んで
リクエストボックスに入れ、
その用紙をひいてやなちゃんが歌うという形で、
まさに「何がとびだすかわからない」ライブです。

私のリクエスト曲は残念ながら二曲ともひいてもらえませんでしたが、
新旧、オリジナルカバー問わずにあらゆる曲がリクエストされて面白かったです。
一曲目でいきなり「ありえないぃ〜っ」曲(かつて人に提供した曲)
をひいてしまったり、しっとりと「ハレルヤ」を歌った後に
ひいたのがどれも「B級ソング」で、「ハレルヤ台無しー!」になったり、
10個もリクエストされてる用紙をひいてしまったり、
ハプニングは続出でした。
けれどハプニングはライブの醍醐味ですから、観てる方は楽しいです。

リクエストアワーという企画自体もそうですが、
やなちゃんのサービス精神というかプロ意識というか、
そういうのがすごいなぁというのが一番の感想です。
「ハレルヤ台無しー!」と嘆いていたのに、
「牛小屋」を始めからものすごいテンションで歌い、
さらに客席に「カモォオーン! ヨンヨコヨンヨン…」と
合唱させたりするのを観て、そう思いました。
だてに20年以上歌ってたわけじゃないんですね。

欲を言えば、アコーディオン持ってきてもらいたかったです。
けれど主役はあくまでやなちゃんで、
あそこまでお客さんを楽しませてくれたので、
これ以上欲を出しちゃいけませんね。
誕生日&ソロ10周年おめでとうございます。
posted by Cui at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月03日

ペッピーノの百歩

朝もはよから映画を観ました。
『ペッピーノの百歩』というイタリアの映画で、
実在した人物、ペッピーノの半生を描いた伝記的作品です。
なんとなく、「陽気なイタリア人」の映画かと思っていたら、
とんでもありませんでした。
ペッピーノは、マフィアによって殺されてしまった人物です。

実際にあったことを映画にするのは難しいんじゃないかと
かねがね思ってました。
事実以上のことは描けないですし、
事実ほど衝撃的なものを普段はフィクションを主に取り扱う映画で、
ドキュメンタリーとは違う形をとって表せるのだろうか、
という気がしていたので。
さらに言えば、私は普段、ストーリーを重視して映画を観ていない、
ということもあって、
事実にのっとったストーリーをまず前提とする伝記映画は
普段の観方が通用しないようで、なんとも慣れないのです。

けれど、伝記映画という形だったからこそ、
たとえばこの映画からは、マフィアを考えることができたとも言えます。
映画は集中して観れます。
これが現実なんだ、と目の前につきつけられれば、
いやでも現実を知り、考えられます。
この映画を観ていなかったら、一生知らなかったことかもしれない、
そう思うと、
映画になってよかったと純粋に思えます。
posted by Cui at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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